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【ココロコラム】すぐに身につく!簡単に成績を上げる方法

新年度です。学生の方はもちろん、社会人の方でも新しく何かを勉強しよう、なにか資格にチャレンジしてみようと思う方も多いでしょう。どうせ勉強するならやる気がある今のうちです。即効性のある勉強法を知って、勢いよく身につけたいものです。

勉強というと机に向かって根性を出してやるものというイメージがありますが、それはひと昔前の話です。現代では机に向かわなくてもやれるツールが多々ありますし、うまく使えば机に向かう時間を減らせます。やる気や根性がなくても勉強ができてしまう、非常に便利な世の中になりました。やる気がないと嘆く前に、少しやり方を工夫してみましょう。

ツールの筆頭は、スマホやタブレット端末です。いまやたいていの受験や資格試験には、何らかのアプリがあります。こういうアプリを、みなさんが端末をいじっているような暇な時間に何度も眺(なが)めます。もちろん、これらのアプリだけで全範囲をおさえるのは無理しても、暇な時間にこれらを眺めているか、ソーシャルゲームなどで時間を潰しているかでは、長い目で見るとものすごい差がつきます。

「本を持ち歩けば同じこと」ではありますが、端末には本が何冊分も入りますし、ハンディさや、ちょっとした時間のアクセスの良さが便利です。現代人の携帯端末をいじっている時間は、相当長くなっています。ほとんど読書をしないひとでも、携帯はいじるものです。この内一部でも勉強に振り分けられれば、かなり有利になります。

もう一つ便利なツールは、ICレコーダーです。そんなに高価なものでなくてもかまいませんが、再生速度が切り替えられるものを選びます。そして、自分で教科書やテキストを読んで吹き込みます。あとはこれを暇な時間や、やる気がわかない時間に聞きます。机で勉強する気があるような貴重な時間ではなく、あまり気が乗らない時間に使うのがポイントです。

人間がテレビをなんとなく見ていられるのは、向こうから勝手に流れてくれるからです。ICレコーダーも同じことで、勝手に音声が流れてくると、少しは頭に入ってくれます。極端な話、寝ていても聞けます。この積み重ねが、かなりの差をつけてくれるのです。
慣れてきたら、1.5倍速ぐらいにして聞いてみましょう。充分聞き取れますし、1.5倍速でもけっこうスラスラ頭に入ってくるものです。自分がすごく頭がよくなったような感覚が味わえます。

ツールだけでなく、時間の使い方についても、ひとつ効果的な方法をマスターしておきましょう。といっても簡単で、週一日は、新しいことを全くやらないで、今までやったことのおさらいに当てるのを習慣にするだけです。勉強し始めると先を焦って、どんどん進めようとしてしまいます。そうしているうちに最初の方から忘れてしまい、終わった頃にはほとんど覚えていない。勉強しているのに成績が上がらない人は、ほとんどがこのパターンです。これを防ぐには、強制的におさらいの日を作るのが効果的なのです。

やればわかりますが、一度やったことは早く読めますし、頭にも入りやすい。一度読んだものを何度も読んで、頭に入れていくのが勉強の本質です。週一日でも、こういう勉強の本質を意識しておくと、半年ぐらい先には目に見えて結果が出るはずです。

勉強の内容自体は、社会に出たりその資格試験に合格してしまえば役に立たないものもあります。しかし、勉強を通した自分のマネジメントや工夫のしかた、あるいは新しい物事への取り組み方などは、他の分野でも十分応用が効くものです。せっかく便利なツールが揃っている現代だからこそ、それらを使いこなしたいものです。

(精神科医・西村鋭介)

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