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【ココロコラム】効果的な義理チョコの贈り方
街を歩いていると、バレンタインデー用のチョコレートが、あちこちでにぎやかに売られていました。
バレンタインの本命チョコは、各自戦略を練られていると思います。手作りを渡すもよし、ちょっと高級品を渡すもよし、チョコレートにたくして、好意を伝える絶好の場といえます。何か手間をかけたことがわかれば、相手に「あなたのことを思っていますよ」ということは伝わります。過剰に意識せず、かといって軽視もせず、自分なりに工夫してみましょう。
むしろ、今回とりあげたいのは義理チョコについてです。義理だからこそ、あげてなにかメリットがないと、もったいないですよね。
義理チョコの心理学的コツは、何か一言でも手書きのメッセージを添えることです。上司なら「いつもご指導ありがとうございます」とか、友人なら「あのときはありがとう!」など、本当に一言でかまいません。この一言を添えるかどうかが、義理チョコの成果に決定的な役割を果たします。
これは年賀状を考えてみればわかります。ただ印刷したものを受け取るだけでは、本当に社交辞令という感じがしますし、数ヶ月もすれば受け取ったこと自体を忘れてしまいます。何か一言でも手書きのメッセージが書いてあれば、もらったほうは悪い気はしません。
特に現代はメール全盛で、手書きというだけで、自分に手間をかけてくれたな、という小さな満足感を与えます。そういう小さなことから、人脈が開けてくるものです。
本当に一言でもいいので、自分の手で文章を添えておきましょう。それだけで、義理チョコの効果は倍増するといっても過言ではないでしょう。長々と書く必要はありません。長く書いてしまうと、「ひょっとして気があるのか」という勘違いをさせてしまう恐れもあります。
あくまで短くすぱっとした言葉を入れるのがコツです。今年から、義理チョコには短い手書きのメッセージを添えてみましょう。かなり効果があると思います。
チョコレートに限らず、また女性読者だけに当てはまることではありません。手書きの礼状や時候の挨拶を送ることは、想像以上に効きめがあります。ハガキ一枚送るだけで、がらっと相手の自分の対する見方が変わることも多いものです。
どうしても手書きが面倒な方は、何かしてもらった人には、極力早いタイミングで感謝の意をメールしておくことです。例えば、打ち合わせが終わったら、相手と別れてすぐ「非常に参考になりました。ありがとうございました」などと入れる。あるいはデートが終わったら「楽しかった。また次もね!」など、これも、短くてかまいません。内容や分量よりスピードです。
人間は感謝されていることを伝えられると、非常に心理的に快い状態になります。すると、感謝した相手への評価もなぜか上がるのです。
つまり、義理チョコや、出ろといわれているから出ている会議など、自分にとってあまり重要でないものこそ、礼状やメールなどをマメに出しておくと、あなたの評価は知らず知らずのうちに上がっているはずです。
本当にありがたいことには、誰でも感謝すると思います。差がつくのは、そうでない、義理的なことです。まったくの義理でいいですし、ほんの一言でいいですから、とりあえず感謝しておく。これを習慣にしておくのは、人間関係を円滑にしたり、新たな人脈を得たり、新しい出会いを探すなどするのに非常に役立つはずです。
(精神科医・西村鋭介)
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