自分の本領を発揮するために生きている
「本領発揮」の本領です。
本名です。
小さな頃は、変わった名字が好きではありませんでしたが、今では私の価値観をあらわすこの名字が大好きです。
死ぬまで仕事がしたい、と独立しました。
執行草舟さんは「仕事は文明(義)と自己(愛)との葛藤である。」と言います。
私は、一生涯、その葛藤を続ける決意を持ちました。
勇氣とともに、一路邁進。
松下幸之助さんの『道はひらける』より引用
「本領を生かす」
完全無欠をのぞむのは、人間の一つの理想でもあり、また願いでもある。 だからお互いにそれを求めあうのもやむを得ないけれども、求めてなお求め得られぬままに、知らず知らずのうちに、他をも苦しめ、みずからも苦しむことがしばしばある。だがしかし、人間に完全無欠ということが本来あるのであろうか。
松の木に桜の花を求めるのはムリ。牛に馬のいななきを求めるのもムリ。松は松、桜は桜。牛は牛であり馬は馬である。つまりこの大自然はすべて、個々には完全無欠でなくとも、それぞれの適性のなかでその本領を生かし、たがいに与え与えられつつ、大きな調和のなかに美とゆたかさを生み出しているのである。
人もまた同じ、おたがいそれぞれに完全無欠ではなくとも、それぞれの適性のなかで、精いっぱいその本領を生かすことを心がければ、大きな調和のもとに自他ともの幸福が生み出されてくる。この素直な理解があれば、おのずから謙虚な気持ちも生まれてくるし、人をゆるす心も生まれてくる。そして、たがいに足らざるを補い合うという協力の姿も生まれてくるであろう。男は男、女は女。牛はモーで馬はヒヒン。繁栄の原理はきわめて素直である。