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黄金の天馬

津本陽さんの『黄金の天馬』を読みました。
本作では、植芝盛平をモデルにした主人公が単なる武道家としての道を歩むだけでなく、宗教や精神的な探求の中で「武道とは何か」「人間とは何か」という根本的な問いに向き合う姿が描かれていました。主人公は自然や宇宙の理と調和し、無駄のない動きや心の統一を追求しながら、合気道を独自の道として確立していきます。
『黄金の天馬』は、単なる武道の歴史や技術を超え、精神性や哲学を深く掘り下げた作品でした。
私自身の生き方、武道への向き合い方の肥やしになりました。
以下、主人公のことばです。
「合気は愛気や。けっして他人の体をいためつけ、筋骨をへし折るような武芸でないんや。万有愛護の精神である武道や。」
「自己の気の動きによって、相手の気を自由自在にあやつり、自己の動きに相手をまきこむものや。」

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