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おおむね好きな私の仕事とか
ちょっと仕事で嫌なことがあった時、疲れた時、落ち込んでしまった時、「でも私はずっとやりたかった仕事についたわけだし」と思うと落ち着く。
「挑戦的なことは『今』はできないけど、現状維持はできる」と、コツコツとやるべき仕事を進めていくと、つらい気持ちが薄れ、また仕事への活力が復活してくる。
こういう働き方をここ1年ほど、行ってきた。私は今年、31歳になり、都内のこじんまりとした会社に勤めている。20代最後に転職し、フレッシュさは薄れてきた。次は仕事に慣れて、後輩のためにもプロフェッショナルになるべきところだ。
今の仕事を始めた時は張り切って、「仕事に100%全力投球しなければ」と意気込み過ぎていた。
というのも、前職はやらされている感のある仕事で、もちろん私もやる気がなく、まったく仕事が楽しくなかった。
「一生に一度くらい、全力で仕事をしてみたい」と思っての転職だ。疲れてバタンと倒れるくらい、仕事がしてみたかった。
しかし、当然ながらどんな人間でも、どんなに好きな仕事をしていても、疲れるときがある。目標を見失って、「ひょっとしてこの仕事、向いてないのでは」と初心を忘れて、辞めてしまいたいと、思い悩むこともある。
突然、私にもきた。2年くらい前かな、好きで選んだ仕事なのに、毎日の業務をこなす以外には何もできなくなった。
その辞めてしまいたい病の時、処方箋として思い出したのは、転職活動をしていて、一度目に採用された会社に断りを入れたこと。その仕事は業種は違うが、職務内容は経験があり、私にもできる気がした。けど、がらりと変わるわけではなく、気乗りしない内容だった。
ハローワークで相談員さんに、「ずっとやってみたかった仕事に挑戦したい」と話し、断りを入れた。断りの言葉はまだ覚えている。その会社や、その採用担当の方には申し訳ないことをしたが、結果としては、今の会社に入社できてよかったと思っている。
そして、もう一つ、仕事に踏みとどまらせたものは、この仕事をするうえで出会った女性たちだ。
私は幸せなことに、仕事で女性たちの仕事観を聞くことが多い。
経験豊富な年上の方のためになる話、同世代の共感できる仕事のあるある話、仕事を始めたばかりのフレッシュな年下の方の話に、私は私の仕事を始めた時の気持ちを思い返す。
思いがけずその仕事や役職に就くことになった人の話、好きなことをやってみたいと挑戦する話、仕事を通して何かをやりとげた話を聞いて、私は彼女たちの人生を追体験できる。
それらはじわじわと私の栄養分となって、「いいな、私も頑張りたいな」という気持ちがわいてくる。
最後は、気持ちが落ち着くまで、少し業務を減らす。いくらなんでも、毎日12時間も働いていたら、体の疲れと精神の疲れが降り積もってしまう。残業せずに帰ることは意外と大切だ。
実をいうと、このペースをつかめるようになったのは、ここ最近だ。
それまでは力加減がわからず、ただ仕事に猪突猛進していた。プライベートも二の次にした。
もちろん、がむしゃらに働くことで、よいこともあった。
最初の一年は、上司からみても、シャカリキになって仕事をしていたので、印象が良かったのだ。そのスタートダッシュがあるから、私は今でも、ちょっとサボっている時でも「仕事に一生懸命な人」という印象である。一年目に仕事貯金をしたみたいだ。
その貯金に今でも救われる。立ち止まるための準備は、思いのほか必要なことだった。
仕事にも、私の気持ちにも波がある。
私の仕事は比較的、波に逆らわなくてもいい。そういう時はやるべき業務をしつつも、自分の仕事をコントロールし、しっかり休んで次に備える。
そうすることで、また仕事に挑戦的になれる。
これからも、やる気のある時はガンガン進める。やる気のないときはコツコツ目の前のことを積み重ねる。
今はちょっと難しい時期でもあるが、できれば積極的に、人の話を聞くこと。それも私にとって必要なことだ。
いつか本当に燃え尽きてしまうことが出てくるかもしれない。
けれど今は、やる気が失ってしまうときがやってきても、ちょっと身を引いて全体を見てみると、私は私の仕事が好きだ。