オアフ島フォトスケッチ9
〜この島がくれたもの〜
「心身のバロメーター」
「ここなら人を殺さないだろう」という理由で、夫が私の運転練習の場に選んだのがケエヒラグーンだった。
すぐ近くから飛び立つ飛行機の大きさに圧倒された。
免許取得後も、日暮れ時にたびたびここを訪れ、飛行機を見ながらプレートランチを頬張る。
疲れているとき、悩み事があるときなどは、決まって小さくなっていく飛行機を見送りながら、「帰省したいな」と思う。
特に飛び立ったのが日本の旅客機だったりすると、「連れてって~」「置いて行かないで~」と心で叫んでいる。
ところが仕事が順調だったり、調子が良い時には、飛び立つ飛行機を見ても、故郷を恋しく思うというよりは、「旅行したいなあ」となる。
ケエヒラグーンで飛行機を眺めると、自分の心身状態がよく分かるのである。