オアフ島フォトスケッチ7
〜この島がくれたもの〜
「虹」
日本から遊びに来た家族や友だちは、ハワイ滞在中に虹が出ると決まって感嘆の声を上げる。
「わ~虹だ!」
ハワイでは雨上がりには大抵見られるので、さほど感動することもなくなったが、それでもたまに大きなアーチ型のものや、くっきりとしたダブルレインボウが出ると、写真に納めてしまう。
そして決まって日本の家族に写メールする。
「どうだ、すごいだろう」
べつに私が架けたのではないが…。
「虹の向こうに夢がある」とか「虹を見ると幸せになる」と信じている人には夢を壊すようで申し訳ないが、百科事典によると、虹は太陽の光が空気中の水滴で屈折、反射して起こる現象だ。空気中の水滴が大きいほど、色がくっきり見えるという。「夢」が見えるかどうかは、残念ながら書かれていなかった。
虹を最初に科学的に解明したのは、17世紀に活躍した哲学者で数学者のデカルトという人だ。なぜ解明したくなったのか。世界的有名な物理学者のファインマン博士が、「ファインマンさんの最後の授業」のという本の中でその答えを明かしている。
「デカルトは、虹を美しいと思ったからだよ」
自然を美しいと感じる素直な思い。そこからさまざまな現象の解明へと繋がっていくのかもしれない。