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リボーン

この世に生まれて26年と少しが経った。
私は最近、自分自身をぶち壊したくなる衝動に駆られる。

もちろん、死にたい、というわけではない。
むしろ、**生きたいから、壊したいのだ。 **

いつまでも柔軟でいたいとは思うものの、26年生きると、自分のステレオタイプがある程度定まってきてる感覚がある。
周りからのイメージや、自分が認知する自分、自分の無意識の思考のクセ、など。

そんなものに気づき、そろそろ今までの自分、ちょっと飽きたな、とも思う。
飽きるような生活をしているところに問題があるのかもしれないけど。

そんな私が自分をぶち壊すためにまず手をつけたのは、長かった髪をショートにする、という、あまりに古典的なやり方。
別にフラれたわけじゃない。

ずっと長かったので、そんな顔に見慣れてて、無意識に長い髪とバランスの取れる服装を選び、お風呂でそれなりにシャンプーとトリートメントを消費して、髪を乾かすのにも時間を消費して、という、当たり前を壊しにかかったのである。

髪を切って壊せたことは、それらの常識だけではない。
新しい美容室を選んだことで、最高の職業人(美容師さん)に出会えた。
彼のことは以前も書いたけど、最近美容室に行った時も相変わらず最高だったので、また別の機会に書くとしよう。

そして、短い髪に似合う、自分の良さを引き出せる服装を身にまといたいと思うようになった。

これまで、なんとなく自分の服装に自信が持てなくて、これといった信念もなくて、過ごしてきた。自分の中の常識だけで服を選ぶこと・買うことには限界がある…と感じて、私は本気になった。
一般のオシャレな人とショッピングに行って服選びの基本を教えてもらうサービスに投資した。
自分の中のあいまいだった買い物軸が前より定まった。
ZARAに行けるようになった。
ZARAが可愛いと思えるようになった。
小物をもっと生かしたいと思えるようになった。
レイヤードスタイルに挑戦できるようになった。
今まで着たことのない柄物のワンピースを欲しいと思えるようになった。
ゴツくて敬遠しがちだったインスタポンプフューリー を可愛いと思えて買った。

最近のブームはもっぱら、何かものを買うときは“今までの私なら選ばなさそうなものを選ぶ”である。

少しずつだけど、私、リボーン。
外見を変えるだけで変わらないこともあるけど、いつも歩き慣れた道から外れてみれば、また新しい発見がある。

別に贅沢をしたいわけではない。

だけど同時に思ったのは、大好きな美容室へ行くのにも、新しい服装にチャレンジするのにも、自分を変えるには、お金があったほうがより楽しめる。

大好きなものを見つけたり、新しい道に飛び込んだり、可能性をいっぱい広げられるように、もっとお金を稼げるようになりたい。

この価値観も、あと数年経てばまた変わるかもしれない。
だけど私は常に私をぶち壊して生きていきたい。

#日記 #エッセイ #変化 #リボーン


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