大切な喧嘩の相手

今日の日記をつらつらと始める前に
そういえば僕が今
何の仕事をしているか
話したことが無かった気がするので
ちょいとご紹介させていただきます

僕は今、デイサービスにて
介護職として働いています
(福島へ移住してしまうので12月末で辞めてしまうんだけども)

ハイエースを運転していたのは
送迎のため

以前は新卒からずーーーーっと
事務職でパソコンとお友達状態だったので
人と密に接し、身体を使うこのお仕事は
これまでとは180度違った働き方で
毎日が新鮮で、楽しかった

何より、人生の大先輩から
お知恵をたくさん拝借できて
本当にありがたい毎日です

さてさて、それを踏まえたうえで
ここからは今日の日記

今日は利用者さんとお出かけの日で
一緒にお菓子屋さんに行ってきたのだけれど

皆さん各々に
笑顔でお菓子を選んでいて
「楽しそうで良かったな〜」
と様子を見ていると

一人、メモを一生懸命見ながら選んでいる
Mさんというおじいちゃんがいて

たくさんリサーチしてきたのかな？
と、覗いてみると

メモには女性の字で
欲しいお菓子の名前が
いくつも書いてあった

「Mさん、それどうしたんですか〜？」
と聞いてみると

「お母ちゃんから頼まれたんだよ」
と言いながら
メモに書かれたお菓子を
一生懸命探すMさん

一緒に探すお手伝いをして
無事、購入完了

自分用に買うのかと思ったら
全部、奥さんの分

おもわず「Mさん、優しいですね〜」
と言葉が出てしまった

するとMさん、笑いながら
「唯一喧嘩できる相手だからな。大切にしないとな」
と一言

長年連れ添った夫婦って
とってもとっても良いな〜と
なんだか勝手に感動して
泣きそうになってしまった

歩行が少し不安定なMさん
それでも誇らしそうに
杖をつきながら
大事に大事にお菓子の袋を持って
車へ向かい、歩いていく

その姿がとてもカッコよくって

僕も将来
あんなおじいちゃんになりたいな〜
切実にそう思った

「Mさん、足元段差あるんで、ゆっくり乗ってくださいね」

そう伝えながら
帰りの車に乗っていただく

何も言われずとも
Mさんが抱えている
大切なお菓子
僕も大切に大切に
運びたくなった


もう今頃は
奥さんに手渡し、食後にでも
美味しく食べた後かな〜？

そんなことを考えるだけで
心がぽかぽかしてくる

今日はなんだか
ぐっすり眠れそうだ