想像することの大切さ
エンピツカフェさんの
今回の記事を見て思い出した絵本がありました。
その絵本は、コーヒー豆ではなくカカオですが
バレンタインデーが近くなると、仕事でもよく紹介した絵本の1冊で
「児童労働」について描かれた絵本です。
私たちは、今いるこの世界で気軽にコーヒーやチョコレートを楽しむことができる状況の人が多いわけですが
そのコーヒーやチョコレートはどこからやってくるのか、ということを「想像できる」ことが大切なのではないでしょうか。
原料を大変な思いをして作っていても、その完成品を楽しむことも口にすることもできない人がいる
それと同じようなことですが、私たちが日常、身に着けたり暮らしたりしている「もの」は、すべて人の手を経て出来上がったものです。
これらを作った人がいて、それを手にする私たちがいる。
もちろん、私たちも、その作り手の中にも含まれる、のです。
作ったモノを消費することがないと、モノを作り続けることはできないわけですから
私たち「消費者」が「作り手」を支えている、ということでもありますし
消費することで作り手からの恩恵を受けている、と言えると思います。
それは、本来同等の立場なのではないかな、とも思ったりします。
10年くらい前だと思いましたが、大手企業のイオンが「フェアトレード缶コーヒー」を発売したことがありました。
その頃も、もちろんフェアトレードという言葉はありましたが、まだ認知度はかなり低く(私はたまたま知っていましたが)「イオン、なかなかやるな!」と思ったものでした。
残念ながら、その缶コーヒーは意外と早く見えなくなってしまいました。
(あまり美味しくなかったから?かもしれませんが)
私が知っている中でフェアトレードに長く協力しているのは、千趣会(ベルメゾン)もそうでした。(一時期、商品を購入したりしてお世話になってことがあります)
大々的な頒布会のさきがけのような企業ですが
割と早い時期から「フェアトレード商品」を扱うようになっていたように思います。
それから、こんな絵本もあります。
初版が1989年なので、けっこう古い絵本です。
福音館書店が、古くから「たくさんのふしぎ」というシリーズで、子ども向けに出している科学絵本です(いい絵本がとても多いです)
写真絵本なので、写真を見ると古さが少し伝わるかな。
紹介した2冊は、絵本ではありますが、逆に絵本だから
想像することの大切さを、簡潔にわかりやすく伝えられていると思います。
小さいうちから想像力を持てるように(空想力は十分あるから)
子どもたちに読んでほしい、もちろん今からでも大人にも読んでほしい絵本です。
情報があふれる世界ですが、実際に私たちが知る情報はほんの一握り。
多角的に情報を受けとり、想像することで
広く世界を知ることができるのではないでしょうか。