宮田珠己『明日ロト7が私を救う』試し読みページ公開
はじめに
この本は、私がロト7を当てるべく、約10 年間にわたって奮闘した日々の記録と攻略法について書かれたものだ。
もう少し詳しくいうと、奮闘した10 年のうちの後半4年に「私がロト7に当たるまで」と題して『本の雑誌』に連載したエッセイを一冊にまとめたものである。
当初はロトのことだけ書こうとしたのだが、期せずして大事件、すなわち世界的パンデミックが起こり、気がつけばコロナ下のロト攻略生活という得体の知れない内容になった。旅のエッセイを主な生業としているフリーランスにとって、旅の仕事が壊滅したことにより、ロト7の重要性はますます高くなったのであった。
攻略法を駆使し、私はロト7に当たったのかどうなのか。当たったとすればいくらなのか。それはぜひ本書を読んで確かめてほしいが、たとえ当たっていなくても、本書を買ってお守りにすればまたたく間に運気が開け、かつてないほどのお金が転がり込んでくる(私に)可能性があるので、ぜひ一家に一冊買って、神棚にお供えするといいでしょう。
というわけで、真面目に働いているのに全然儲かっていない人にこの本を捧げたい。
1話 働いてるのに食うべからず
「私がロト7に当たるまで」というと、すでに私がロト7に当たっており、いかにしてそれを当てたか解説する内容と思うかもしれないが、全然違うのである。
ロト7にはまだ当たっていない。ロト6にもミニロトにも当たっていない。つまりこのタイトルは、文字通り私がロト7に当たるまで書き続けるという、そういう心構えを意味しているだけなのだった。
ロト7とは何かというと、1から37までの数字のなかから7つの数字を選んで買うくじ(1枚300円)のことで、毎週金曜日に当選番号が発表される。1等賞金は最高6億円だが、当たりが出ないとキャリーオーバーになり、最終的に10億円まではねあがる。国内で買えるなかでも賞金がかなり高額なロトである。
一般に、宝くじを買う人間はバカだ、当たる確率をみれば金をドブに捨てているのと同じと言われるが、まったくその通りである。あんなものはどう考えても当たるはずがない。
飛行機に乗るときは、墜落の可能性は万にひとつ以下であり、何の心配もいらないと毎度自分自身を納得させている人間が、宝くじになると急に当たるかもしれないと考えはじめるのは、数学的におかしな挙動である。
しかも宝くじに当たる確率は、飛行機が墜落する確率よりもさらに低いというではないか。虫がいいにもほどがある。
一方、ロトとなると話は別である。
自分で番号を選べるタイプのくじは、理論上、同じ数字を買い続けていればいつか当たるからである。
宝くじは常に同じ数字を買い続けることができない。毎回毎回新たな勝負である。そうすると確率はずっと変わらず、当たる可能性は著しく低いままだ。
だが、同じ数字を買い続けることができるロトは、1回毎に当たる確率はあがっていく。
いや、厳密にはあがっていかないが、まったく同じ数字が2度も1等に当たる可能性はとてつもなく低いと言わざるを得ないから、そうすると次の当たりに選ばれる数字の組み合わせは、1回毎に1通りずつ減っていると考えられる。つまり私の選んだ数字は当たりに向かって1歩ずつ着実に前進しているといっても過言ではないのである。
このようにして私は、毎週着実な歩みを続けているが、目下の心配は、こんな連載を始めてしまって、実際に当たったらどうしよう、ということなのであった。
当たった途端に書くのを辞めたら、当たったことが万人に知れわたってしまう。そうなると、どこからか悪い人が現れて私を暗殺しようとするかもしれないし、そうでなくても借金の申し込みが殺到したり、怪しい金融商品を勧められて買ってしまったりするかもしれない。
という重大な懸念をこの連載の提案者である本の雑誌社の杉江氏に話すと、氏はニヤニヤして、ただ「大丈夫ですよ」とだけ言うのだった。なにが大丈夫なのか。私のためにSPでも雇ってくれるというのか。そもそも当の杉江氏本人が、当たった途端に暗殺者に豹変しないと誰に断言できよう。
そんなわけで悩みは尽きないが、いいからさっさと書け、というのが杉江氏の最終回答であった。
働かざる者食うべからず、という言葉がある。
私はそれを、毎日仕事もしないでゴロゴロしている無職の人間に差し向けられたものだとずっと信じていた。自己責任論である。
しかし何かで読んだのだが、そういう狭量な意味ではなく、株だの不動産だの、いわゆる金持ち父さん的に金融商品を転がして不労所得を得ている者に対して、何も生み出さない者が儲けるべきではないと戒める言葉だとのことで、おおいに共感した。
近年、不労所得で羽振りが良くなっている人間がちらほら見られるが、その一方でモノ造りの現場の人間が貧しい暮らしを強いられているのは、逆だろ、と言わざるを得ない。自分では何も生み出すことなく、他人が作った資産の一部をかすめ取って生きているような輩に、この言葉を投げつけてやりたい。
もちろんこのときの私は、自分のことをかわいそうなモノ造りサイドの人間に設定して、憤懣やるかたないわけであるが、よくよく考えてみると、モノ造りといってもたいしたモノは作っていない気がする。
むしろ何の役にも立たないものばかり作っている徴候さえ感じられ、それで人様から金をもらっているのは、私も食うべからず側なのかもしれなかった。ゆゆしき事態といえよう。
さらにゆゆしいのは、実際問題生活が苦しいことだ。
どういうわけか、働いてるのに食うべからずな感じなのである。私の仕事の成果が正当に評価されていないのではないか。
否、私の仕事の成果が正当に評価されすぎているのではあるまいか。
このままでは人生行き詰まるのは目に見えている。何か有効な手立てを講じる必要があった。
そうして慎重なる検討の結果、ロト7が浮上してきたわけである。ロトや宝くじは、他人の生み出した資産をピンハネしていない。同じように大金を手にしたいと考える消費者同士が、パイを奪い合っているだけだから、良心の呵責を感じる必要がないのだ。しかも宝くじ
と違って、そのうちきっと当たるという点で、資産運用に最適である。
ロト7は、ロトのなかでも最も当たる確率が低いかわりに当たるとでかく、最大10億円ものお金が手に入る。100万や1000万が当たったところでたいして人生は変わらないが、10億当たれば人生は変わる。人生を変えたいなら志は高く持つべきだろう。
というわけでロト7。次回はそのうち当たるコツを、本連載の読者に限り、ひとり5000円で伝授したい。というか誰かに伝授してもらいたい。
2話 年間いくら買っているか
私はロト7を、毎週きまって5枚買っている。1枚300円だから1500円。月に6000円程度。年にすると7万8000円の出費である。
酒もタバコも女もギャンブルもやってないのだから、その程度で済んでいるなら上等ではないだろうか。ロトもギャンブルだろうといわれればそうだが、馬でもボートでも、よく知らんけども年間7万8000円以上使うだろう。かつてはたまにパチンコをやっていたが、今はさっぱりやめた。さらに飲み会にもほとんど行かないし、カラオケだってしないし、ペットを飼ってもいない。清貧な生活なのである。
そんななか、ほぼ唯一といっていい年間の遊興費が7万8000円で、なおかつ大きなリターンが期待できる(潜在的可能性)となれば、安いものだといっても過言ではない。
ただ、ひとつ、遊興費とし敢えて触れなかった項目があることを正直に白状しなければならない。
それは、本、だ。
本が遊興費に入るかどうかわからないが、何費にせよ、ずいぶん出費しているので、それを考えるとここまでの計算が成り立たなくなる。
かつては高い古本でも躊躇なく買っていた時期があって、その頃は年間100万円近く本に使っていた。今はかなり抑えているけれども、年間7万8000円などとは比較にならない額とだけは言っておく。
あ、あと旅行があった。旅行しまくっている。本だけじゃなかった。
すみません。お金いっぱい使ってました。酒タバコのほうが安いかもしれません。
それから、実をいうと、ロトにはキャリーオーバーという仕組みがあって、1等が出なかった場合、その賞金が次回に持ち越されることになっている。そこで当たると、もらえる金額は6億円を超え、最高10億円まで当たる可能性がある。そういうときは、少し買い足すことがあることも申し述べておきます。
なんだかんだ使っているではないか、というわけで、それがどのぐらいの出費か計算してみると、キャリーオーバー時に限って5枚ほど追加。そうなると1500円が上乗せ。そういう週が年に10〜20週ある。仮に15週とすれば、2万2500円。つまり年間の出費は総額10万円程度かかっているかもしれない。
ああ……あと、たまには5枚じゃなくて10枚買い足すこともあるようなないような、そうなると週に15枚、その週だけで4500円も出費している可能性があるのではないかという質問に関しましては、文書が残っていないのでなんともお答えできないというか、一度に15枚もの券に会ったことはなかったと記憶しているというか、もし私や私の妻が週に15枚も買っていたということになれば、これはまさに私は間違いなくロト7を辞めるということは、これははっきりと申し上げておきたい。
ちなみにいつからそんなに買っているのか、1等じゃないにしてもこれまでに当たったことはあるのかという点について述べてみたい。
あれは私がまだロト6を買っていた頃のことだ。
ロト6は最高賞金が当時たしか2億円だった……、え? そのロト6はいつから買ってたのかって? んんん、覚えていないが、思い立ったときに適当に買っていた。
まあ最後まで聞きなさい。2億円当たったら、今後働かなくても生きていけるだろう。そうは思ったものの、子どもの教育費や、必要以上に長生きしてしまったときの備えなどを考えると豪勢な暮らしはできない。
今のような暮らしを続けながら働かずにつつましく生をまっとうし、どういうわけか周囲の予想に反してなかなか死ななかった場合でもあと40年以上金に困らないで暮らせる金額、それが2億円であろう。
つまり2億円当たったところで、現状維持なのである。
それは、人生2億円ぐらい当たらないと現状維持すらできないということでもある。実に心配なことである。
そんなとき、最高6億円が当たるロト7が発売されると聞いたのだった。即座に、リスクを取ってでもロト7にチャレンジするべきだという声がどこからともなく聴こえてきた。6億円あれば、働かずに、なおかつこれから40年以上死なないという緊急事態でも豪勢な暮らしができるのだから。
そうして今後はロト7に絞って、潜在的に蓄財していこうと決心したのだった。目標は大きく持つことが大事だ。
以来、それまでは毎回思いつきで番号を選んでいたのを改め、同じ番号を買い続けている。きちんと向き合うことにしたのである。いい加減な心構えでは当たるはずがないからだ。
これまでに最高どのぐらい当たったか、という点についていうと、末等の6等(3つの数字が当たり、さらにボーナス数字のうちのどれかが入っている)は何度も当たっている。当選金額は毎回異なるが900円ぐらいのときが多い。その上の5等にも年に2、3度当たった。これは4つの数字が合った場合で、当選金額は1900円程度。その上の5つの数字が合ったことも一度だけある。あのときは1万何千円かになった。
そうしてみると、年間7万8000円のうち2万円あまりは回収している。否、10万円+αのうち、2万円あまりは回収している。いつか10億円が当たるなら、惜しくない出費と言えるのではないか。
健康保険なども年間50万円以上払って、実際に使うのはちょっとであり、それはいつか大病や大怪我したときのために潜在的な貯蓄をしていると考えるなら、同じことである。50万円に比べれば10万円はだいぶ安い。
だらだらと長い言い訳を書いている気がしてきた。
いったい誰に言い訳しているのだろうか。これを妻の前で読んでみよ、と言われたらそれだけはほんと勘弁してもらいたい。
15話 ロトはハトなのか
ロト6の末等1000円が当たった。
ロト6は毎回1枚だけクイックピック、つまり売り場任せの数字を買っている。
3ヶ月ぐらい前に1000円分(1枚200円×5回連続)を買ったら、末等が1回当たり、当たった金でまたロト6を買ったところ、ふたたび末等が当たり、その当たった金額分さらに買うと、また1000円当たったのである。つまり最初に1000円払った後は一銭も出さずに3回当たり続けている。
これってすごいことなのではないか。
初期投資以降は出費もないまま、永久機関のように末等が当たり続ける状態。当選が当選を呼び連鎖していく。原子炉でいうところの臨界に達したのではないだろうか?
これがパチンコであれば、そろそろ大きく当たる前兆とも考えられるが、ロトにもパチンコ界の物理法則が適用されるのかどうか。それともロトにはロトの物理があるのか。固唾ずを呑んで見守っているところだ。
さてそうこうしているうちに、またロト6の当選番号が発表される日がきた。それは週に2度あるから、すぐにやってくる。
実は私には、ロトを買い始めてからずっと頭を悩ませている問題がある。それは結果を見るときどういう心構えで臨むべきかということだ。
これまでは、なるべくさりげない態度で臨むほうが当選確率が高いと考えてきた。
当たれよこのやろう、みたいに上から目線で結果を確認する奴はロト側も当選させたくないだろうし、どうか当たってますように、と拝み倒してるような人間にも、他力本願な甘えが感じられる。
ハトで考えてみよう。
人は公園でハトにエサをやる場面では、ふてぶてしく詰め寄ってくる態度のでかいハトにはなるべくやらないで、遠くで控えめに待っているハトにそれを投げたいものだ。
この例から、何がなんでも絶対もらいたい、と思っているような強欲な者には恩寵は降り注がないことがわかる。
どうか私にエサが降ってきますように、程度でもいけない。もの欲しさが顔に出ている。
そうではなくて、正直者でコツコツと努力してきたハト。いつも他のハトに弾き飛ばされ、なかなかエサの雨の中心に近寄れない引っ込み思案で心優しきハトの頭上にエサをふりかけたい。それが恩寵を与える側の心理というものではないだろうか。
このことからわかるのは、邪心のない純粋無垢な状態でロトの結果発表に臨むのが大事ということだ。物欲しそうにしている者に恩寵は降り注がないのである。
でもだからといって、自分は当たらなくてもいいから、というそっけない態度では嘘になる。マラソン前に、ゆっくりいこうぜ〜、なんて言う中学生と同じで、いかにも気のないふりして本音では勝ちたくてたまらないのが見え見えである。
ハトでいえば、こっちのほうを全然見ないでよそ向いているけど、じわじわ背後から近づいてくるようなタイプだ。
エサが欲しい以上、どうやってもそれは顔ににじみ出てしまうもの。当然ロトだって大金が欲しくて買っているわけで、それを表に出さないのは至難の業だ。
ではどうするか。私の考えた作戦は、寝起きチェック、である。
寝起きにいきなり見る。目が覚めて自分のなかに大金が当たって欲しいという邪心が立ち上がる前に、ルーチンとして見る。仮にロト側がサーモグラフで私の心を監視していた場合、心がまだ邪悪なオレンジに染まっていない段階。あまりに行動が自動化しすぎて、自分がロトの当選番号を確認していることさえ意識していない、そういうときに見る。
ハトもさすがに寝起きにエサが降り注いでくるとは思わないだろう。だからガツガツしていない。
この奇跡の時間帯を、黎明とき、と呼んでみたい。それは文字通り夜明けという意味でもあり、新しい人生の幕開けという意味もある。
そうやっていつも私は、寝起きか、もしくは、ロトのことを忘れていてふと財布のなかにそれを発見したときなどの、サーモグラフがオレンジに染まっていない瞬間にさっと確認する。じわじわ、当たってるかなどうかな、なんて言ってるとあっという間に邪心が頭をもたげてしまうので要注意だ。
だが、このような細心の心配りにもかかわらず、いまだ私に恩寵は降り注がない。
なぜなのか。
実は最近このことで悩んでいるのだった。
ひょっとしたら、この理論は間違っているのではないか。ロトは私の本心をサーモグラフでチェックしていないのではないか。
ロトはハトとは違うのではないか。
ツイッターのTL(タイムライン)に差し挟まれる形で、宝くじ公式アカウントによる高額当選者のリアルなエピソード紹介(PR)、がたまに流れてくる。
読んでも高額当選者がどんな心構えで当選番号の発表にのぞんだかについてはほとんど書かれていない。まれに、買ったことを忘れていて結果発表から1ヶ月ぐらいたった頃にそういえばとチェックしてみたらなんと1億円! みたいな例があり、無垢な心に一定の効果があることが確認できるぐらいだ。
でも実際は発表時にすぐにチェックしている人が圧倒的に多く、そういう人はゴリゴリに期待しつつチェックしたにちがいないからサーモグラフは真っ赤だったはずで、ハトでいえば、ガツガツ詰め寄ってくる横柄なハトにエサが降り注いでる状況だ。ロトの心ははかりがたい。
そこでこのたび初めて、めちゃめちゃ当たって欲しいという本音を剥き出しにしたまま当選発表にのぞんでみたら、ハズレた。
んんん、わからない。いったいどうすればいいのだ。
このときふと脳裏に浮かんだのは、禅だ。
ロトは心の在り方問題を私に突き付ける。
ロトとは現代の禅なのである。
目次
はじめに 1
1話 働いてるのに食うべからず 8
2話 年間いくら買っているか 12
3話 山分けシステムに潜む罠 17
4話 追い風の数字を探せ! 23
5話 ロト7の真実大発見! 28
6話 10億円ドリーム 33
7話 百閒と緊縮 38
8話 一陽来復の数字選び 42
9話 石ころ大躍進 47
10話 未来の断捨離 52
11話 心太式断捨離作戦 57
12話 〝なんもしない人〟にあこがれる! 62
13話 “なんもしない人”が未来を拓く!? 67
14話 論理と運の両面作戦 72
15話 ロトはハトなのか 77
16話 ペロン靴の波 82
17話 オリジナル商品開発! 86
18話 10億円の分配方法 92
19話 9億9900万のイライラ 96
20話 2020年の蛇の夢 101
21話 355回の活力 106
22話 当たる売り場巡り 110
23話 ロト7的経済対策 115
24話 消えたロト売り場 119
25話 さらば仕事場 124
26話 ときめきパターンの分類 128
27話 未来の夢を捨てる 133
28話 攻略本を買う 138
29話 最強メソッドの真実 142
30話 〝億り人〟の体験記 147
31話 新潟でロト7 152
32話 高島易断に頼る 157
33話 持ってない男”の当たり歴 161
34話 史上最強の数列 166
35話 「宝ニュース」と令和の当選者像 171
36話 ありがちな数字 176
37話 運命の5月30日 181
38話 コロナ後のブルー 185
39話 散歩の効能 190
40話 小説とロト7 195
41話 真剣なる検証 200
42話 18と25とポリープ 205
43話 ツキと流れと32 210
44話 家電長者への道 215
45話 DXと石ころ 220
46話 石ころチャンネルの今後 225
47話 連続当選と料理試練 230
48話 オリジナルグッズの収支 235
49話 数字の風を読め! 240
50話 進撃の散歩 244
51話 グラフフェチの恍惚 249
52話 野垂れ死に上等?の30年後 254
53話 さらばロト7 259
あとがき 265
著者略歴
宮田珠己(みやた・たまき)
「旅をしまくりたい」と会社を退職して約30年。紀行エッセイストとして活躍。ジェットコースター、四国遍路、無脊椎動物、巨大仏、迷路温泉、石ころなど、好奇心のおもむくままに得体の知れない著作を多数刊行。現在は散歩にハマっている。