私の英語学習法『手袋を買いに』
私は、学生時代、英語も勉強も大嫌いでした。
中学生の途中まで英会話教室に通っていたのですが、いつも「英語は楽しくない」と思っていたのに、大人になってから英語の勉強を始めるなんて……。
中学生時代の私が、今の私を見たら「げーっ」と嫌な顔をしそうです。
でも、英語を理解したい。
そう思う理由ができたのです。
「ジェレミー版『シャーロック・ホームズの冒険』を日本語字幕なしで理解できるようになりたい」
それが、私の英語を学ぶ理由。
ジェレミー版ホームズは、ブルーレイBOXで買いそろえるほど大好きな海外ドラマ。
日本語吹き替え(露口茂さん)も、優しい魅力的なお声で大好きなのです。
しかし、NHKで放送されていたものを使っているので、話の途中で吹き替え声優さんのお声が変わってしまうことが、何か所かあります(NHKは放送時間の関係上、一部シーンをカットして放送していたからです)。
それが気になってしまうのと、ジェレミー自身の声もべらぼうに素敵なので、この声から発せられている英語を理解したい、と思ったわけです。
ですが、いきなり『シャーロック・ホームズの冒険』を英語音声で見ても意味は全然理解できません。
私に今、必要なのは中学英語の基礎。
英単語と英文法、聴く耳も育てなくてはいけません。
なにか良い勉強方法はないかと、いくつかの雑誌や書籍を読んだ結果、中学英語の基礎を固めつつ、
・オーディオブック(英語)で好きな作品を聴く
・好きな作品の英文を10分書き写す
・スマホの録音機能を使って、自分の発音をチェックする
をスキマ時間や朝の時間に行うようにしています。
毎日、三つ全部できなくても、一つできれば「よし!」というハードルは低く設定。
私が今、教材として使用しているのが、英文の本に朗読CDが付属している、IBCオーディオブックスシリーズの『ごんぎつね/手袋を買いに』(新美南吉・著)です。
英文のレベルは、TOEICテスト300点以上の人が対象となっています。
日本語訳はついていませんが、巻末に英単語の日本語が載っているので「ここはこう言ってるのかな?」というのが初心者でもなんとなくわかりますし、『ごんぎつね/手袋を買いに』は日本の作品なので意味がまったくわからなかったら、図書館で原作を借りて読めるので大丈夫です。
私は、YouTubeで声優の鳥海浩輔さんが朗読している『手袋を買いに』を聴いてから、こちらのオーディオブックを聴きました。
『ごんぎつね』は初心者の私には話が長いので、『手袋を買いに』を教材にしています。
女性のゆっくりとした聞き取りやすい英語音声なので、繰り返し「聴く」時も心地よいです。
何回も何十回も音楽を聴くように、スキマ時間に音声を繰り返し聴いていたら、最初は発音もわからなかった箇所も、わかるようになっていました。
最近では六~八割くらいまで英文版の物語が理解できるようになったので、毎朝十分を目安に『手袋を買いに』の英文をノートに書き写すようにしました。
毎朝十分なので、書けるのは途中までの短い文章です。
しかし、あなどるなかれ。
こちらも繰り返し書くことで、単語の綴りを覚えられるようになりました。
書き写しを終えて、家族がまだ寝ていたら、こっそりとスマホに録音しながら、英文を声に出して読みます。
書き写している部分まで読むことにしているので、私の場合、かかる時間は約一分ほどです。
自分の発音と、お手本の音源を聴き比べながら「ここの発音が違う」とか「セリフの部分はもっと感情を込めてみよう」とか自分なりに改善点を探し、次の日に活かせるようにしています。
今のところ、こんな感じで英語学習を独学で行っています。
なにか参考になる点があったら、嬉しいです。