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【物語論】編集者が厳選した「わかり合えない」を考える5冊(ほんのれんvol.21まとめ)
編集工学研究所の30代女性エディター4名が、毎月テーマごとに5冊の本を語りつくすすpodcast番組「ほんのれんラジオ」。2024年12月vol.21のテーマは、”なぜ、わかりあえないのか?それぞれの物語を越えて”です。 全7回のエピソードを通じて、物語の力を知り、異なる物語を受け止める方法を探索します。
また、ほんのれんオリジナル小冊子「旬感ノート」から、ほんのれん編集部 編集長仁禮洋子(編集工学研究所チーフエディター)のまえがきを特別に公開。互いの「わかりあえなさ」の淵に橋をかけるには?
目次
ほんのれん編集長 仁禮洋子(編集工学研究所チーフエディター)のまえがき
異なる物語に橋をかける
なぜ人はこうもわかりあえないのか? 選挙や戦争といった国家の問題から、職場や家庭のいざこざまで。近しく感じる人々の あいだでも、人はみな違った「物語」の中で生きている。
千野帽子『人はなぜ物語を求めるのか? 』によると、物語とは時間の流れの中で世界を把握するための、認知のフォーマットだ。我々は「あの経験のおかげで(せいで)、今の自分がある」とか「人は死んだら、星になる」というように、何かしらの因果を結びつけて物語を紡ぐ。
物語はときに不合理な世界を生きぬくよすがになる一方で、思い込みや決めつけを産む足かせにもなりかねない。
私たちは、世界を、そして自分の人生を自分なりに解釈しながら、それぞれの物語を生きている。「私の物語」を越えて互いの「わかりあえなさ」の淵に橋をかけるには、どうすればいいのだろう?
5 冊の本をヒントに、物語の力を知り、異なる物語を受け止める方法を探索してみたい。
ほんのれん編集長 仁禮洋子
ラジオエピソードvol.21初回”どうして「わかり合えない」の?すれ違いの発生源を「物語論」で考えてみる”
初回はこちらからどうぞ!
エピソード
ほんのれんラジオVo.20 民主主義回を終えて/お題「選挙を何と言い換える?」名回答のご紹介!/芥川龍之介”藪の中”的な感覚ってない?/わかりあえないんじゃない、わかりあいたくないの/わかるの意味ふたつ/まず自分のいる物語を考える/物語という方法/企業の物語/ユスキュルの”環世界”/マダニが見ている世界って?/今井むつみさん 物語≒”知識の枠組み”,”スキーマ”,”思い込み”/これって編集学校のエディティングモデルっぽい/物語回路(人間の認知フォーマット)が側にいる/3歳~5歳の脳/アンパンマンをインストール/千野帽子さんの”ストーリー”の定義/ストーリーテリングアニマル
「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
「なぜわかり合えないのか? 物語を超えて」を考える旬感本5冊をご紹介。
旬感本1冊目●『ストーリーが世界を滅ぼす─物語があなたの脳を操作する』
『ストーリーが世界を滅ぼす─物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴットシャル(著) 月谷真紀(訳)東洋経済新報社 2022
旬感本2冊目●『人はなぜ物語を求めるのか』
『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著) 筑摩書房 2017
旬感本3冊目●『神話の力』
『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ(著)飛田茂雄(訳) 早川書房 2010
旬感本4冊目●『他者と働く─「わかりあえなさ」から始める組織論』
『他者と働く─「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)NewsPicksパブリッシング 2019
旬感本5冊目●『断片的なものの社会学』
断片的なものの社会学』岸政彦(著) 朝日出版社 2015
ほんのれんラジオ、noteあります。
旬感ノート画像もご覧になれますので、ぜひフォローしてください。
テーマごとにまとめてありますので、復習にも便利です。
https://note.com/honnoren/
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