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「なるつもり」の自分でいい!?『擬』(松岡正剛・春秋社)から考える、世界と私のホントとツモリ

ただいまジュンク堂書店 池袋本店で「ほんのれんフェア」開催中(〜3/23まで)詳細はこちらから

ほんのれんラジオは、ゆるく深く本と遊ぶ教養系podcastです。編集工学研究所ほんのれん編集部の30代女性エディター4名が、毎月テーマを変えて、5冊の本を語りつくします。 vol.14の問いは、「ホントの自分? アバター時代のたくさんの私」です。

おぼろげな自分。クリアに認識できている自分。そんな「自分」とは全く異なるアバターを多数使い分けるようになると、アレもコレも私、になるのかもしれない。全5回のエピソードを通して「ホントの自分?」について考えます。

シリーズ最終回は、イシス編集学校校長松岡正剛の『擬』をひもときます。「ホントの自分」をめぐって考えてきたけれど、そもそも「ホント」ってあるんでしょうか。本物・偽物、ホントとつもり、「あらわれ」「あらわし」。「たくさんのわたし」のおおもとに潜む『擬』の見方を借りて、「きれいなジャイアン」からレベッカの横取り、女装を国宝とする日本のジェンダーセンスまで、雑多に連想を広げます。


▼エピソード

収録中のニレさんお絵かき/松岡正剛『擬』登場/カメラマンの高速移動/ホントの私・ホントの世界はありますか/ホントとツモリは分けられない/ちぐはぐ鎮具破具/アイデンティティは釘だらけ?/ドラえもん「きこりの泉」より「きれいなジャイアン」というホラー/レベッカの横取り/「顔」を変えると「世」が変わる?/つくる・うむ・なる/編集が生命になった/地と図の相互作用でうまれる似顔絵/おとこなり・おんななり/装いでジェンダーが決まる江戸/制服を脱ぐ女子高生/原爆をゴジラであわらす/一人称を変えてみる/境界がとけあうわたしたち/私とは、カオスの縁である


▼今月の旬感本

▼「ホントの自分? アバター時代のたくさんの私」を考える 「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!

・『「ニセの自分」で生きています─心理学から考える虚栄心』稲垣智則(著)明石書店 2023
・『「盛り」の誕生─女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識』久保友香(著)太田出版 2019
・『アバターと共生する未来社会』石黒浩(著)集英社 2023
・『私とは何か─「個人」から「分人」へ( 講談社現代新書)』平野啓一郎(著)講談社 2012
・『擬 MODOKI─「世」あるいは別様の可能性』松岡正剛(著)春秋社 2017



★ただいま、ジュンク堂書店 池袋本店で「ほんのれんフェア」開催中!


3/2(日)には、書評家の渡辺祐真(スケザネ)さんと、選書のプロ・ほんのれん編集部とともに、開店前の本屋さんに潜入するイベントも開催します。詳細はnote記事をご覧ください。

★こんなイベントもあります!※事前のお申し込みが必要です。

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