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【編集先記に同行してみた件】進化した福井県立恐竜博物館こんなところもすごいぜvol.1

編集長から、現在とある本を作っており、その本を完成させるために全国の博物館・科学館に取材に行っていると聞いた私。
取材旅行だってェーーー⁉ 同行したい!
ということで、こちらは同行した営業部長編です。

編集長Ver.を読んでからこちらを読むもよし。
こちらを読んでから編集長Ver.を読むもよし。
いったりきたりお楽しみください!

編集長のvol.1はこちら
【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.1

編集長のvol.2はこちら
【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.2

編集長のvol.3はこちら
【編集先記】進化した福井県立恐竜博物館がとんでもなかったので聞いてほしい vol.3


という訳でついに私たちは聖地とも呼べるあの場所へ。
そう、福井県立恐竜博物館!!

1日では見きれないのではという広さ

福井県立恐竜博物館とは、恐竜化石の一大産地である福井県勝山市にある、
恐竜を中心とする地質・古生物学博物館。

恐竜ファンは勿論のこと、そうではない老若男女をも虜にしてしまう、
福井に来たならここへ行け、な博物館です。
今回は2023年夏にリニューアルし、さらに魅力拡充なその博物館の
変わったところ力を入れたところについて、
湯川弘一先生に教えていただきました。
湯川先生、よろしくお願いいたします!


本館1階展示室

毎回言っている気がするけれども、写真って難しいですよね。
フロアの全貌は、ぜひ編集長Ver.の写真でご確認ください。。

どこから見てもいい。戻って見てもいい。

「アジアの恐竜を中心とした研究と展示をおこなう」
福井県立恐竜博物館当初のテーマに立ち返り、さらにそこに最新技術を投入したのが今回のリニューアルとのことですが、
まず変わったところの一つが自由動線になったこと。
お盆など混雑時は一部整備を入れることはあるものの、通常時はどこから見てもOK。

順路がある方が迷いにくい、というこれまでの利点もあったものの、
自由動線にしたことでゆっくり見れるようになった、と嬉しいご意見も寄せられているそうです。
順路があると後ろの人に気を使って急いで見なきゃと焦ってしまう方、結構多いんだそうな。

好きな展示に一目散に向かうこともできるし、
気になった展示に戻ってくることもできます。

更に印象的だったのは、展示室内の音の反響。
壁がほとんどないこともあり、来場しているお客さんたちの声が空間に広がって反響するのですが、騒がしくはなく、なんというか昼間の熱帯雨林の中にいるような、
人間というより生き物たちの声が聞こえるという感覚に近く、
なんとも不思議な気持ちになりました。

ちなみに壁がないのに展示が見やすい仕掛けは「ルーバー」にあり。
ルーバーって? と思ったあなたは編集長Ver.vol.1を読むべしっ!


被食者の気分も味わえる、圧倒的リアル感。

こちらは同フロアにて我々を迎えてくれる福井県立恐竜博物館の人気者、
みんなが立ち止まり、見入ってしまうティラノサウルスロボ!

福井県立恐竜博物館のヒーロー!

最新の研究では、ティラノサウルスの口はぴったり閉じて歯が乾燥しないようになっているとのことで、リニューアルにもちゃんと反映されています。

ロボット……本当だろうか。だって明らかに生体の動きなんですよ。
台座から動かないはずなのに、ガシガシとこちらまでやってきてバクりとされてしまいそうな、凄みがあります。

是非現地で実物を見て欲しい!


成長のダイナミックさを体感せよ

ブラキオサウルスの骨格標本。ですが……

1階展示室の見どころはまだまだあります。
例えばこちら。ブラキオサウルス・アルティトクラスの骨格標本の下に、
小さなブラキオサウルスの骨格標本が。
見やすいように●/●スケールを置いているということかな?
と思ったら、なんとこちらは幼体の骨格標本とのこと。

ブラキオ幼体から見上げると、ブラキオサウルス・アルティトクラス(大人)のお腹

こ、こんなに大きくなるのか……!
図鑑ではわかりにくいサイズ感飲み比べができるのも、
博物館ならではですね。

湯川先生(左)の解説を聞く著者と編集長。見切れている左右の大きな足が成体のサイズです


メンテナンスも大事

湯川先生のお話を聞きながら一同はフロア後方のジオラマゾーンへ。
ジオラマの精密さは編集長Ver.を是非読んでいただきたいので、
こちらでは休館中のメンテナンスの話を。
リニューアルに伴う今回の長期休館中には、かなりのお金をかけてメンテナンスも実施したそうです。

葉の復元標本などかなりこだわって作られており、今新しく作ったらウン億円はかかるとのこと……。長く使えるよう掃除・メンテナンスすることはとても大事。
壁に描かれたジオラマの背景もはげてしまった所はその場で描き足し蘇らせたそうです。

キャプション(説明書き)

また、リニューアルに伴いキャプション(説明書き)を全て作り直したそう。
私の写真だとかなりわかりにくいのですが、、これただの印刷じゃないんです。
実はキャプションの下にバックライドが設置されていて、下から照らすと文字部分が透けて浮かび上がる。読みやすくなっているんですYO!

展示の素晴らしさは言わずもがなですが、それだけじゃなくて、
劣化しないように色あせないように、そして私たちが快適に過ごせるように見えない部分もかなり気を配っているのが伝わってきて……。
やっぱり博物館って愛でできている。


見どころはまだまだ続きます。
いいや、むしろ見どころしかないぞ!
やっぱりすごいな福井県立恐竜博物館! 続きはvol.2にて!


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