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新幹線通勤の思い出──東海道新幹線60周年エピソード【入賞作品】〔PR〕
sponsored by JR東海
この60年間、家族団らんのご旅行や大切な人との再会、新生活への門出など、皆様の様々な場面で、皆様の大切な時間を支えるべく、東海道新幹線は走り続けてきました。
開業60周年を迎えるにあたり、皆様の東海道新幹線に関わる「とっておきのエピソード」を募集しました。700件を超えるたくさんのご応募、ありがとうございました。大賞1作品と入賞5作品を選ばせていただきました。大賞作品は、9月20日発売の雑誌「ひととき」にも掲載します。
都内に勤め一人暮らしをしていた私は、父が他界したあと母と暮らすために伊豆の実家にもどり、三島駅から東京駅まで新幹線通勤をしていた。自宅から職場まで片道2時間、そのうち1時間は新幹線で過ごした。今から30年ほど前のことである。
三島始発の新幹線にはこれから仕事に向かうであろう人たちが思いのほか乗っており、なんとなく乗る席や車両が決まっていた。私は始発に乗る人たちを勝手に「同志」だと思っていた。名前も知らないし、話したこともないのにだ。席に座ると私は寝てしまい、あっという間に東京駅だった。
しかし帰りの新幹線は乗り過ごすわけにいかなかったので、できるだけ眠らないようにしていた。そしてその帰りの新幹線でいろいろ体験した。
職場研修のテキストを広げていたら50代ぐらいの男性から「研修のテキスト見せてもらえる?」と声をかけられ、そのあと研修に関するレクチャーを受けたこともある。
熱海旅行のために新幹線に乗った5人組の男性たちと一緒の席に座らなくてはいけなくなったとき、ビールやおつまみまでいただいた。20代の私はさすがにその男性たちと談笑するわけにもいかず、本を読んでその場をやり過ごした。今だったら、そういう男性たちとも楽しくお話しできるけれど。
「東京に住む友達と会ってきたの。長命寺の桜もち買ってきたから一緒に食べましょうよ」と知らないおばさんから声をかけられ、桜もちを一緒に食べたこともある。今となっては素敵な思い出だ。
新幹線通勤は私を語るときにかかせない話となり、新幹線通勤ができたからこそ、同じ職場に30年近く勤務することができた。
いまさらだが、新幹線にお礼を言いたい。
「5年間お世話になり、ありがとうございました」
町田真由美さん(57歳)
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あなたと新幹線と60年。
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