【郡上おどり】徹夜で踊り明かす岐阜の夏(~2024年9月7日)
日本三大盆踊りに数えられ、400年以上にわたって伝承されてきた郡上おどりは、江戸時代に城主が領民たちの融和を図るため、藩内の村々で催されていた盆踊りを城下に集めたのが始まり。「盆の4日間は無礼講でよい」と奨励したことから盛んになったと伝わる。郡上おどりは「見る踊り」ではなく参加する踊りといわれるが、地元の人同士だけでなく、観光客も輪になって、共に踊りを楽しめる趣向は、こうした歴史と重なって見える。
日本一長い期間続く盆踊りとしても知られるが、今年は7月13日から9月7日まで30夜開催される。会場はひと晩1カ所ずつで、ひと夏で市街地を一巡する。興奮が最高潮に達する徹夜おどり(盂蘭盆会)は、8月13日〜16日の4夜。この日は20時から翌朝まで踊り明かす。
踊りとともに始まり、踊りとともに終わりを迎える郡上八幡の夏。その熱気の渦に巻かれたい。
出典:ひととき2024年8月号
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