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新幹線は家族との絆をつなぎ止める大切な存在──東海道新幹線60周年エピソード【入賞作品】〔PR〕

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この60年間、家族団らんのご旅行や大切な人との再会、新生活への門出など、皆様の様々な場面で、皆様の大切な時間を支えるべく、東海道新幹線は走り続けてきました。
開業60周年を迎えるにあたり、皆様の東海道新幹線に関わる「とっておきのエピソード」を募集しました。700件を超えるたくさんのご応募、ありがとうございました。大賞1作品と入賞5作品を選ばせていただきました。大賞作品は、9月20日発売の雑誌「ひととき」にも掲載します。

20年前のこと、私は当時所属していた会社の都合で大阪から東京へと転勤となり、日々の業務に勤しんでいました。私の実家は愛媛にありましたが、仕事の忙しさからお盆やゴールデンウィーク、年末年始といった休日にも帰省することができず、家族に会えない日々が続いていました。

ある日、突如として母からの電話が入りました。「お爺ちゃんが急に倒れて、病院に運ばれた」との報せでした。その時、私は東京にいました。直ちに愛媛へ帰らなければならない状況にあったものの、飛行機のチケットは手に入らず、どうすべきか途方に暮れていました。

そんな時、私の頭に浮かんだのが東海道新幹線でした。直ちに駅へと向かい、新幹線のチケットを手に入れることができました。その日のうちに新大阪まで移動し、山陽新幹線に乗り換えて福山まで、そして福山から今治へと高速バスを利用し、しまなみ海道を経由して実家のある大島まで帰ることができました。家族が待つ病院へと向かう新幹線の中で、私は新幹線の存在に深く感謝しました。

その後、祖父は無事に回復しましたが、その時のことは今でも鮮明に記憶しています。東海道新幹線があったからこそ、私は迅速に家族の元へと戻ることができました。

東海道新幹線は、私にとって単なる交通手段ではなく、家族との絆をつなぎ止める大切な存在です。これからも、私たちの大切な時間を支えてくれる東海道新幹線に感謝します。開業60周年、心からお祝い申し上げます。

山下直人さん(50歳)

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