自然と一体になれる新スポット「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」に行ってきました!
ニコライ・バーグマンさんをご存じでしょうか? うまれ故郷のデンマークらしい色の花の取り合わせや、大胆なフラワーアレンジメントが人気で、多くのファンに支持されているフラワーアーティストです。
2022年4月15日、バーグマンさんが監修する「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」が箱根・強羅にグランドオープンしたと聞いて、さっそく内覧会に行ってきました。
「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」へのアクセスは強羅駅からバスに乗り、約5分。温泉エリアに位置し、さまざまな美術館や黒卵で知られる大涌谷も近く、家族連れも多く、あたりは行楽地の雰囲気が漂います。
ピクニック気分で楽しめる「ニコライ バーグマン ノム 箱根」メニュー
メインエントランスに到着すると、緑や色とりどりの花がお出迎え。あたりの標高は600メートルほどあり、空気が清々しい! 箱根の大自然のなかに庭園が広がっている、そんな雰囲気です。
メインエントランスを入ると、木調の「ニコライ バーグマン ノム 箱根」が見えてきます。トイレを備えた休憩所にもなっているこのカフェでは、箱根近郊の食材を使用したデンマークらしいサンドイッチやサラダ、スイーツ、ドリンクを提供しています。持ち運び用のバスケットを貸してくれるので、買ったものを庭園内の好きな場所に持っていって食べることも可能。お気に入りの場所を見つけてのんびりランチをしてみては?
バーグマンさんの思いが詰まった庭園
約28,000平方メートルにも及ぶこの庭園にはメインストリートのほかいくつかの散策路があり、各所に箱根の自然を生かしたフラワーインスタレーションやプランターが置かれています。プランターの花は季節ごとに変えられるので、訪れるたびに異なる表情に出会えるようになっているそうです。
いよいよ、バーグマンさんご本人による園内ツアーが始まります。
「みなさん、ようこそ! この庭園は、忙しく過ごす皆さんがほっと一息つける場所が作りたくて、オープンしました。園内には僕のフラワーインスタレーションを展示しているほか、つげや椿、あじさいなどの自生植物や小鳥たちの声など、もともとある箱根の自然を生かしてあります。広い庭園を歩けば、心地よい疲労感もあるはず。翌朝目覚めたときにあなたの気持ちがリフレッシュしていたら、僕の夢が叶ったことになります」
「自然が気持ちよいこの箱根に庭園をつくりたくて土地を探していたところ、『For Sale』の看板が目に入ったんです。地主さんは土地を大切に使ってくれる人を探していて、僕を選んでくれました。土地を購入してからは、スタッフたちと時間を見つけて整備をしてきました。僕はDIYが大好き。庭園内のベンチも散策路も、箱根の木材を使って自分たちで作ったんですよ」
散策路にはササとススキの葉が敷いてあり、足裏がふわふわとして気持ちいい。これも箱根で集めた葉を、自分たちで敷いたのだそう。明るい笑顔でオープンの経緯を説明するバーグマンさんを見ていると、大変な作業も楽しんでやってのけてきたんじゃないか、という気がしてきます。
フラワーインスタレーションやフラワープランターを鑑賞
園内各所には、バラなどさまざまな種類のフラワープランターが置かれています。これだけ多種多様な花を咲かせるには、苦労もあるのでは?
「標高の高い箱根で植物を育てることは、難しいことです。だから、数年間で250鉢の植物を育て、風土に合うものが何かを研究しました」
250鉢も! バーグマンさんがいかに箱根にこだわってきたかがわかります。この美しい花々は、その努力の賜物なのですね。
庭園は高低差のある林のなかにつくられているので、高いところに行くと箱根の山々が見渡せ、ちょっとしたハイキング気分を味わえました。
イベントやワークショップ開催も予定
園内には、「パビリオン」というガラス張りの建物や「マーケットプレイス」という広場があり、季節に合わせたイベントやワークショップ、作品展示などさまざまな企画が予定されているそうです。
バーグマンさんの作品が展示される「バレービューパビリオン」と、花の販売などをおこなう「ショップパビリオン」。ほかに、カフェメニューを食べるためのテーブルを備えた「カフェパビリオン」などもある
庭園を歩いてみて、バーグマンさんの世界観に触れられた気がしました。植物が花を咲かせるのは、大きな自然があってこそ。
「ここは自然の中にあります。雨が降ることもありますが、雨音を聴きながらパビリオンでサンドイッチを食べるのもよいものですよ。晴れの日だけではなく、いろいろな天気で楽しんでくださいね」
訪れた人が自然と一体になれる場所。バーグマンさんの花への思いを通して自然とつながることができる唯一無二の場所でした。
皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか?
文=ひととき編集部
▼『ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ』公式サイトはこちら