禅語録を超訳する!④:百丈野鴨子(ひゃくじょうやおうす)
前回はこちら!
ある日バソ和尚がみんなを連れて道を歩いていると
突然野生のカモが飛んでゆきました。
バソ和尚はいいました
「今のはなに?」
弟子のイセイは言いました
「野生のカモです」
バソ和尚「どこへ行ったの?」
イセイ「飛んで行っちゃいました」
それを聞いたバソは
思いっきり
イセイの耳をひっぱりました
イセイ「いってぇ~~っっっ!!!」
バソ和尚は言いました
「まだここにいるじゃん。いつ飛んでったの?」
イセイはパッと悟りをひらきました
それを見た弟子のひとりゴセツがこう思いました。
(つまんね~)
そしてゴセツは言いました
「ぼく、エリートへの道を捨てて師匠について出家したけど
今日までなんにも変わらなかったです。
今はイセイさんが悟りをひらいたみたいだけど
どうしてですか?お願いだから教えて師匠。」
バソ和尚は言いました
「出家するならわしのとこでよかったよ?
でも、さとりをひらくためには別のやつのとこいかなきゃなぁ~。
わしのところじゃロバみたいに年とってもおまえ悟れないよ。」
ゴセツは言います
「じゃぁその師匠を教えてくださいよ!」
バソはこう言いました。
「ここから7百里くらい行くと、セキトウって和尚がいるから。
たぶんあそこいけばきっかけがあるかも。」
ゴセツはバソ和尚のところを出て、セキトウ和尚のところへ行きました。
セキトウ和尚に会うなりゴセツは言います
「もし一言しゃべって和尚さんの悟りがわかればここにいます!
でもわからなかったら出てくから!」
そういってゴセツはセキトウ和尚に礼拝の儀式をして和尚のそばに立ちました。
セキトウ和尚「どっからきたの?」
ゴセツ「(……?)江西からきたよ!」
セキトウ和尚「どこで出家した?」
ゴセツ「(……ダメだこりゃ。)」
ゴセツは答えもせずに衣のそでをひるがえして出てゆきました
ゴセツがちょうど門を過ぎようとするとき
セキトウ和尚が言葉を投げかけました
ゴセツはその時、ちょうど門をまたぐところで
足の一本は外にあり、一本は内にあるところで振り向きました
セキトウが言います
「生まれてから!
死ぬまで!
た だ た だ
こ の お と こ な る の み!
さらに頭をめぐらしてどうしようってんだ!!!」
ゴセツはパッと悟りをひらきました。
これはね~。
ゴセツ和尚でなければモノにすることは難しかったろうな~
そうはいっても
これであっても
わたる途中だね
とうざん
ふざけてると思いますか?ほとんどそのまま訳してます!
スキされると鼻いきあらくして記事書きます。