それでも田舎に住みたいですか?
私は今、家と農地を探している。将来的に就農を考えているからだ。
今住んでいる家も一軒家の借家だけれど、ここに移住してきた時に行政から紹介された物件で、色々問題もあり、最初から長期間住むつもりがなかったというのもある。
田舎で家を探すというのはとても大変なことで、こんなに空き家があるのに一向に決まらない。というのも、様々な方面の問題が山積しているからで、これらの問題があることによって「移住」が難しくなっていると感じる。
具体的に思いつくままに、私が今直面している問題について書いてみる。
まず、家には仏壇を始め、家財道具や家電が置いたままになっていることが多い。実質的に空き家になっているが、盆と正月は持ち主が帰ってくるので「その間だけ出ていってくれ」と言われたりする。都会の家には仏壇を持っていくことができないから、と何度か言われた。
これは賃借前提での話だが、売買前提の話の時にもされたことがあり(売った後も敷地内に仏壇を置かせてほしい、とかね)、結構びっくりする。
そして、空き家ゆえの問題だが、普段使用しないため家が傷んでいることが多い。ボイラーが使えないとか、井戸水のポンプが故障しているとか。
田舎の場合、インフラ整備が行き届いていないところも結構あるので、水道を引かずに井戸だけで生活している家なども多い。そういう場合、ポンプを新たに購入したり水道を引く工事をしたりなどの設備投資が必要になる。
下水がない田舎も多いから、汲み取りトイレが嫌な場合は、簡易水洗にする工事や浄化槽を設置する工事をしなければならない。こんな感じで際限なく手を加える場所が出てくる。
(田舎はお金がないので、市町村の水路や堰が老朽化しても直せない。浄化槽に変えたところで、根本的に「水が流れてこない」なんて笑えない話もある。)
状態のいい家もあるけれど、まず家を紹介してもらうためには地元の人と仲良くなり、信用してもらわないことには話が進まない。
紹介してもらえる段階にこぎつけたとしても、金額的な問題が折り合わなければ買うことはできない(都会に比べたら土地代は安いが、それ以外の問題が多すぎて出ていくお金も多くなる)。
あとは、気になる家が建っている場所が安全かどうか(災害的な意味で)も大事なポイントで、ハザードマップを見れば大体わかる。地元の人と仲良くなれば教えてもらえることもあるが、売りたい側は黙っていることが多いので注意が必要だ。
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農地に関しては、本当に面倒くさい。笑
農地法の絡みもあるし、私もまだまだ勉強中だから細かいことは書かないけれど、基本的に農地は農家じゃないと売買ができない。農家じゃなくても「トラクターを持っていて、農地を適切に耕作して維持できる」というような証明があれば売買は可能だが、それらには行政の農業委員会の審査を受けなければいけない。ハードルは高め。
あとは水はけ、日照時間、作物に合う土地なのか、水源はどうするかなど、農業経営を見据えた農地を探すのもまた大変。
家と農地が離れていると作業効率が悪いので、隣接した立地が望ましいし、母屋以外に作業小屋も必要だ。
…ああ、なんだか書いていてめまいがするような気持ちになる。
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最近うんざりするくらい悩んでいるので(笑)、整理も兼ねて書き出してみたけれど、いやぁ大変。本当に。諦めたくないので頑張っていますが、心が折れそう。
(ここからはいつもの口調で書きます。たまに堅苦しく書いてみるけれど、やっぱり砕けた口調の方が合ってるかな。)
なんでここまでして、こんな限界集落に住みたいの?と言われそうですが…都会が合わないからです。コロナのこともあって、近隣市町村より外にはしばらく出ていないんですが、ちょっと人混みに行くだけで具合が悪くなるというか。人酔いする感じ。
まぁ地方都市にいた時はもう少しましだったので、田舎生活に慣れた今は耐性が弱くなってしまったんでしょう。
都会もたまに遊びに行くのは好きなんですが、住むのはちょっと辛いんですよね。
あとは、旦那さんは今のところ農業をやらない予定で、かつ地元の人とほとんど関わりがないので(ムラゴトは私が出ている)、ひとりで東奔西走して探しているような感じなのも心細くて辛い。笑
何はともあれ、悩みつつ、もう少し頑張ってみます。
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