ぐるぐる
ここ数日、ぐるぐると自己内省の渦に巻き込まれていた。
自分の好きなものやことは分かってもらえなくても平気。好きだと、強く強くわたしが誰より信じているし、誰に共感されなくても、だってわたしが好きなんで、で突き通せる。そういう強さを、わたしは持っている。
でも、みんなが良いと言う、好きだと言うものを、わたしは少しも良いとか好きとか思えなくて、なんなら少し苦手だとすら思っていた。なんにでも好き嫌い、合う合わないはあるから、わたしには合わなかったんやわ、と、にこにこして自分の好きを見つめていればよかった。そうできない自分にだんだん腹が立った。みんなの好きに共感できるとは端から思っていなかったけれど、みんなが何をもって好きと言っているのか、それくらいは理解できると、傲慢にも思っていた。
そんなことを考えていると、わたしの好きも、嫌いも、感性まるごと間違ってるんじゃない?と、なにもかも揺らいでいた。わたしも気づかないくらい、じわじわと、けれどたしかに。
わたしはわたしの感性を何より信用している。そのことだけにわたしの自己肯定感は支えられている。だからこうして文にする。誰に分かってもらえなくても書くんです。わたしはわたしを信じているので、と、ぽんと言い放てる強さを、ぐるぐるの中で見つけた。わたしの感性は頼れる。
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