水たまり

2か月前の今頃は毎日note更新するぞ!と意気込んでいたのに、平気で1か月放置してしまっている。こんなはずじゃなかったなあ、と思う。そう思うことがこのnote以外にも、わたしの生活に溢れていて、足元に水たまりができているように錯覚する。歩けないわけではない。ただ、できれば歩きたくないなあ、靴汚れるし。そういう、ちょっとだけ嫌な気持ちがつきまとうのだ。

3年暮らした、坂の途中にあるアパートはバタバタと慌ただしく引き払って、ひとり暮らしを中断し、いまは実家にいる。ひとり暮らしをしていた間、勉強机とタンスとベッドだけが残され、ひっそりとしていた自分の部屋。ここに3年のあいだに思ったより増えた荷物をざっと収めたせいで、少し居心地は悪い。

こんなはずじゃなかった。じゃあどんなはずだったんだよ、わたし。今の状況が確実に理想と違うこと、だから今後数年分の「こんなはず」も、がらがらと崩れ落ちるであろうこと。それはもう、とてもわかる。だから今、机に向き合いながらもがいている。だけど、ほんの数か月前に期待した「こんなはず」のことが、どうしても思い出せない。思い出してる余裕もないので構わないけれど。

それでも、ああしたい、こうしたい、と希望がないとやってられないところがどうしてもある。少し先の「こんなはず」をちゃんと固めて、前に進まなくては。その先でまた、こんなはずじゃなかった、と思うのかもしれない。でも、今の自分がちゃんと歩けるように、わたしはわたしのために期待をしないといけない。からっと晴れた夕方、水たまりはきっとない。気分転換に散歩にでも行こう。



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