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2025.2.11 FREDERHYTHM ARENA CITRUS CURIO CITY-KOBE NIGHT CRUISING-@神戸ワールド記念ホール

フレデリック、FREDERHYTHM ARENA CITRUS CURIO CITY-KOBE NIGHT CRUISING-@神戸ワールド記念ホールの感想を。

以下、演出やセットリストに触れています。

わたしにとって1年ぶりのフレデリックのライブ参戦だったこのライブ。読んで字のごとく、待ちに待った一日だった。

SEが流れ、メンバーが登場する。あまりに久しぶりなので、「フレデリックって実在するんだ、、」という初めてライブを観た時の気持ちを思い出した。

特に印象的なのは、本編ラストの煌舟。健司さんの「これはあなたの曲です」という言葉に続いて始まる「ユウラヤイヤ」の大合唱は、会場にいる一人ひとりのあなたからの愛で満たされるようだった。紙吹雪から感じる煌めき以上の輝きに包まれたステージは、神々しさすらあった。焼きついて離れない景色のひとつだ。

FRDC Remixの時間も忘れられない。曲間の繋ぎはフレデリックのライブではお馴染みだが、その最骨頂がRemixだと思う。花道での4人の演奏はアリーナならではで、視覚的にも楽しい。なにより、わたしの席からちょうどシンセベースを弾く康司さんを正面から見据えることができ、あまりにかっこよかった。時折客席に向かってはにかみながらステップを踏むのがずるい。ずるかった。

CITRUS CURIO CITYの楽曲は、ほとんどが今回初めてライブで聴くものだったが、特に好きになったのはひとときのラズベリー。フレデリックのピンクの照明はなんであんなに軽やかなのだろう。いやらしさが一切なくて好き。ミラーボールの光のようなキラキラが、ダンスホールを思わせてどこかハッピーな雰囲気になっていた。(気がしますが、記憶違いかもしれません。そんな光はなかったのだとしたら、わたしの幻覚の話を聞かせてしまっています)

アンコールのオドループで、健司さんが「康司が作った曲でこんなたくさんの人が踊ってるぞ!」と康司さんを煽り、それを聞いた康司さんの目がとても綺麗に輝いていた。多くの人が自分の作った曲で踊ること。それはきっと康司さんの夢で、現在進行形でその夢が叶っている場にいるんだと思うと、こちらも全力で受け取りたい!という気になった。

全編を通して感じたのは、フレデリックはいつだって、一人ひとりの「わたし」に向けて音楽を届けてくれるということだ。オンリーワンダーの「扉を開くのは君じゃないのか」に始まり、「重荷にならぬ愛をあなたへ」と歌う煌舟で終わる本編。その間に最新作CITRUS CURIO CITYの収録曲から、インディーズ時代の名曲であるプロレスごっこのフラフープまで、実に幅広く、それでいてどの曲もフレデリックらしく芯が通っていた。

MCで健司さんが「俺たちの音楽だけじゃなくて、生き様とか、人生まるごと愛してくれてありがとう」と話していた。自分たちの音楽を、生き様を、人生をかけて届けてくれるバンドを応援できる人生でよかったと本気で思う。人生まるごとぶつかって愛していくしかない。好きなバンドであり、憧れであり、そういうのを全部ひっくるめて、わたしの座右の銘ってフレデリックなのかもしれないな、と思った。

フレデリックのことが本当に大好きだし、フレデリックを好きでいる自分を誇りに思えるような、楽しくかっこいい最高の時間だった。

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