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「一字の違いで……」No.78
食事をするとき、
「何を食べるかではなくて、誰と食べるかが大事だ」なんて言われます。
そういえば、これは「何」と「誰」の一字の違いです。
「おいしいものを食べる」と「おいしくものを食べる」。
伝わる意味も大きな違いです。
私たちの食べるものは、すべて自然や生命からの恩恵そのもの。
「おいしく食べる」姿勢は大事ですよね。
実は、ほんの少しの配慮や気づかいで、
伝わり方が全然違うことっていっぱいあるように思います。
「がんばってね」と「がんばってるね」。
残念ながら、前者は言葉を投げるだけになってしまいます。
一方通行です。
後者は、「がんばってる姿を見ていますよ」
「それを見て、私はうれしいのですよ」という言外の
メッセージも伝わる表現となります。
「手間がかかる」と「手間をかける」。
前者は何だかいやいややっているようなニュアンスが伝わりませんか?
それに対して後者は、自分の意思で、積極的に行っている感じが
しますよね。
これまた大きな違いが出てしまいます。
最後に、「かんしゃく」と「かんしゃ」。
何事も相手があってこそ。
癇癪を起こすのと、受け止めて感謝する姿勢とでは、周囲との関係も大きく変化してきます。
一字の違いは想像以上に大きいです。
感謝