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「見習いの効用」No.64

松本明慶氏は、あの運慶や快慶の流れを汲む「慶派」の大沸師でいらっしゃいます。同氏は、師匠からどのように学んだかについて、次のように語っておられます。

結局、受け手に教えを受け取る力がないと身につかないのはいうまでもありませんが、興味深いコメントなのでご紹介します。

「いま自分の弟子たちに言うんです。
師匠が言うてることを自分の小さな器で掬いに行ったら、
みな落っことしてしまうよ、と。
そうなると、教えるほうも嫌になる。
だから私は師匠の言うこと、所作を全部掬いに行きました。
自分を超えたものを受け取ろうとするから重いですけれども、
すべて頭に入りましたし、また吸収できる時期でしたね。」

思えば、前職の船井総研時代、「船井流人材育成」を実践するよう指示された私は、船井幸雄の講演を一字一句聞きもらすまいと、二年間、必死にメモを取り続けました。

船井流を少し語れるようになったのも、
間違いなくその恩恵だったと確信しています。

感謝

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