“文章のプロ”がみせる「形容詞」へのこだわり
今回はジュエリーデザイナーの犬塚が、Honmonoで他業種の方と真剣に関わったからこそ受けられたインスピレーションについての話。
どんな道であろうと、プロの人はなにかしらのこだわりや美意識を持っています。
そんなプロの美意識は、たとえ違った分野で仕事をしていても結構役に立ったりするものです。
Honmono協会には本当に色々な種類のメンバーが集まっているので、そういった美意識やこだわりを聞く機会が多数あり、そんなところにこだわるのか!!さすが!といった驚きとインスピレーションをよくもらいます。
今回は、Honmonoの仲間であり、編集や文章作成を生業としている大竹さんから聞いた美意識を、私の意見などを交えながら話していこうと思います。
①伝えたいなら文章に「形容詞」を極力入れるな!
この話は、大竹さんに文章の書き方講座のようなワークショップを開いてもらった時に聞いた話です。
文を書くときに「美しい」「美味しい」「面白い」等の形容詞は欠かせないと思います。皆さんも自然に使っていると思います。
ではなぜその形容詞を使った文章を書くのでしょうか?
たぶん、なぜそれが「美味しい」のか?どこが「面白いのか」を伝えようと文章を書くのではなないでしょうか?
文章の目的がその「美味しさ」を表すことであれば、「絹のような舌触り」「酸味が体を走り抜ける」等のように「美味しさ」の本質を示す言葉を使うのが上手な文章だといえます。
そのような考え方から、大竹さんは
いい文章からは形容詞が必然的に減って行く(犬塚による意訳)
と伝えてくれました。
衝撃が走った名言です。
②個性を出したいなら個性を意識するな!
こちらもどんな分野にも言えることではないでしょうか?
文章を書く上で、個性を出そうと意識的に「個性的」な文章を書いてしまうこともあると思います。
しかし、そういった「個性的」な文章は読者からは「クセの塊」ととらえられてしまいます。
個性は好かれるがクセは嫌われます。(大竹語録)
個性を意識しすぎるあまり、個性ではなく「クセ」になってしまうと、いい結果は出ません。
個性を意識しすぎない文章のほうが、結果として個性が出る。
なぜなら個性とはにじみ出てくるものだから。
この話を聞いたときにデザインにも通じる名言だと思いました。
自分の個性を出そうとするあまり、変なデザインを作ってしまったり、受け手のことを考えずにデザインをしてしまう。
そうやってできたデザインは、やはり嫌われてしまうのではないでしょうか?
文章とデザイン。分野は違えども美意識は通じるものがあるものです。
こだわりの共有。それだけでも有意義な場になり得る
その他にも、インタビューをするときの心構えなど多くのことを大竹さんから学ばせてもらいました。
ただ、あまり書きすぎると私の意見が入りすぎてしまって、大竹さんが意図したところと違ったことをお伝えしてしまう危険性があるので、今回は軽くこの程度にしておこうかなと思います。
第3回目までHonmono協会の共創について話してきましたが、共創だけがHonmono協会の意義ではありません。
こういったこだわりや美意識を共有する機会がある。それだけでも個人として成長する原動力になります。
色んなプロフェッショナルたちのこだわりや美意識に触れてみたい!と思った方は、まずは是非イベントに気軽に参加してみてください。Honmono協会に入らずとも、この良さは感じていただけると思います。
伝えきれなかったもの、私の意訳により曲がってしまったもの、そういったことをぜひ本人から聞いてみてほしいのです。
Honmono協会の開催するイベントなどはHonmono協会のウェブサイトに随時アップしてありますので、是非チェックして私たちの個性に触れてみてください。
Honmonoのnoteでは、こういった各分野のプロによる美意識やこだわりを今後も発信していきます。
どんな分野でもきっとあなたに役に立つ内容が見つかるはずです。
今後もチェックを欠かさずに!
ではまた。