アートや文化活動の新しい収益モデルを作りたい!!
「先生は、お花以外の職業につこうと思ったことはないんですか?」
先日のキッズクラスの生徒に唐突に質問をされました。
こんにちは。
Honmonoメンバーの諸我和美です。
こちらのnoteは2回目の投稿です。前回はHonmono協会に入会してからの私が関わったプロジェクト等々のお話を書きました。
今回は、諸我和美というお花の先生について。
つまり私自身の事を少し書いてみようと思います。
簡単に自己紹介をさせていただきます。
私は現在、自身の主宰するお花の教室運営、フラワーディレクターとして活動しております。
お花の教室の他に公立中学校の華道部や商業施設等のイベントでお花の講師もしております。
フラワーディレクターとしての仕事は、お花をツールに使い、主に企業や商業施設と地域の人々を結びつける役割を担っております。
(以下、フラワーディレクターとして関わった事例です。)
ほんの数年前までは、家事と子育てに全ての時間を使う専業主婦でした。
お花との関わりは、花の生産農家に生まれたことから始まり、趣味として華道を習い始めたのを機に、気づけば教える立場になっていました。
家事の傍らお花を教える、はじめはその程度でした。よくある話です。
よくいるお花の先生だった私がある時、お花の業界の問題点、課題、可能性を真剣に考えるようになったことがきっかけで、Honmono協会に入会しました。
実は入会時の私は、中学受験生を抱えるお母さんという立場もありました。
(先日まで放送されていた「二月の勝者」というドラマを懐かしく見ていましたよwウチはめでたくサクラサクでした🌸)
娘の大変な時期にどうしても立ち向かいたかったこと、それがタイトルにもあるアートや文化(私の場合は花)の新しい収益モデルを作りたい!!でした。
なぜ、そんなことを思ったのか?
正直、お花の先生で生計を立てるのはとても難しいです。
花の教室の需要、花の需要は年々低くなるばかりです。
需要がないと、花を手に取ってもらうために花の価格を安くしたり、お稽古や体験の授業料を安くしたりと、私の周りでも試行錯誤している様子をたまに目にしますが、私は逆にそれが花の価値を下げると思っています。
悪循環です。
私は花の生産農家の娘です。
なんとか花の価値を高めたいという気持ちは、おそらく両親の働く姿を見てきた子供時代からもっていたのかもしれません。
自分の力で花の価値を高めたい!!それが根底にあるのだと思います。
花とは
無くても生きていけるもの。
あると豊かな気持ちになるもの。
アートや文化活動も共通するところがあると思うのですが、大多数の人はおそらくは無くても生きてはいけますよね。
そこがお花の世界でも大きな課題でもあります。
人は心の余裕がないと、花を見ても「綺麗」とは思わないものです。
「綺麗」と感じるには、「感じる心」を持つ余裕が必要です。
余裕がないと、目に入ったとしても、そこに花があると認識すらしないかもしれませんね。
私も華道を続ける中で、お金と時間の余裕がほしいと思ったことは幾度とあります。
それでも続けているのは、あえて花を活ける時間を作り自分の心や生活にゆとりや余白を作るためです。
これは花だけではなく、広く文化活動も同じだと思います。
文化とは
・人間が人間らしく生きるためにとても重要
・人と人との連帯感を生み、協力する社会の基盤をつくることができる
・質の高い経済活動を実現するのに役立つ
・科学技術や情報化が進む中で、人間本来の成長を支えるもの
・様々な多様性を維持し、またそれを受け入れる器をつくるもの
そんなふうに考えています。(あくまで私の考える「文化とは」です)
文化を大切にする社会こそが、人が幸せになる一つの近道になるのではないかとも思っています。
大切なもののはずなのに
花も文化的活動も大切なはずなのに、それらは現代ではあまり価値を与えてもらっていない気がします。
小学校や中学校や教育の現場では、文化の大切さを説いているにも関わらず、大人になると日々の生活の中に花をはじめ文化に触れる時間も儘ならなくなってしまうのは、やはり私達の「生きる」に直結していないからかもしれません。
「無くても生きていける」だからですよね。
ただ、AIテクノロジーが私たちの身近になり生活は便利になりましたが、
私達の心は豊かになっているでしょうか?
私は心の豊かさや感じる心という意味では、人間は退化していっているように思えてしかたがありません。
私の教室に通う生徒さんは皆、花を活けることで心が豊かになる、優しくなれる、などということを頻繁に口にしています。
生徒さんたちにとって、花を活ける時間が幸せを感じる時間でもあるのだと思います。
そして家に帰りまた自分の活けた花を愛でる時間。
それこそが文化を体感し、心の余裕に繋がっているのだと思うのです。
花の講師をしながら人が幸せを感じている瞬間に触れるたび、私は様々なことを考えます。
こんな素晴らしい時間、体験をもっとたくさんの人が感じることができれば、「幸せに生きる」に花が重要な役割を担ってくれることに少しは共感してもらえるのではないかと。
そしてそれが、花の価値につながり、生活に直結してくれるのではないかと。
アート、文化活動とビジネスを繋げる
とはいえ、私達には生活があり生計を立てなければなりません。
今の時代、アートや文化的な活動で食べていけるのは極一部の人です。
「アーティストになりたい」は夢、と思う人が多いでしょう。
そういう分野です。
ならば、今私たちがアートや文化活動に対する価値観とは違う方向からビジネスに繋げていきたい。
そう思って活動しています。
自分が成長するためのHonmono協会
花の世界から飛び出し、自分が成長するために異業種の方々が集まるHonmono協会に入会しました。
全く違う視点を持ちビジネスをする人たちと関わりたかったからです。
協会で色々な人と関わり、様々な考えや価値観に触れ、私が目指す
アートや文化活動の新しい収益モデルを作りたい!!が現実化してきました。
ありがたや!!
Honmono協会は上下関係もなく多種多様な人がいて価値観も様々ですから、自身の学びを求めてくるのも良いかもしれません。
ただ、何を学びどう生かすかは誰かから学ぶのではなく、自分で見つけるものなので、その人次第ですけどね。
ただ、悩みを聞いてくれる人はたくさんいますかね(笑)
最後に冒頭の、
「先生は、お花以外の職業につこうと思ったことはないんですか?」
の答えは、目標とすることを成し遂げるために行きつくところがお花の先生なので、今のところそれ以外の職業は考えたことはないかな。
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