
身のこなしをキレイにする方法のレシピ
鏡を用意して、その前で身体を動かしてみた・・。
自身をよく観察し、筋肉が動く感覚の変化に意識を集中してみた・・・・。
けれども、何となくしっくりこない。自分が正しい認識を持って鏡を見ているか自信がない。「好きなように動く」という意味がよくわからない。そう感じる方もいるかと思います。
この記事では、より正確に私の考え方を知っていただくために、身体の動かし方について、詳細な具体例を書いていこうと思います。
私としては、この訓練法の特徴である「自由に動く」「自分で気づく」という部分は大切にしたいと思っています。余計な情報まで書きたくないという思いがあります。
そこで、基本的な動作を二つだけ取り上げて、その動きを細かく分解して説明していこうと思います。手順や注意点、どの関節をどのように動かすのかといった詳細に至るまで、できる限り具体的に説明してみます。
またそのあとに、「鏡の前の動作」を豊かにするためのヒントをいくつかご紹介したいと思います。
はねる動き
私の訓練法は、読者にあれこれと指示するタイプのものではありませんので、概要(「身のこなしをキレイにする方法 3」にだいたい書いてあります)を深く理解していただくのが一番良いのですが、それでもまだ理解しにくいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。そこで、この記事ではあえて料理のレシピのような文章も交えつつ、より具体的で実践的な、鏡の前での動き方や意識の持ち方を書いてみたいと思います。
この記事で取り上げる二つの動きは本当に単純で簡単なものです。おそらくすでに皆さんが鏡の前で無意識に行っている動作だと思います。ここに書かれていることを一つ一つ覚える必要はまったくありません。実際のところ、読者の皆さんは私の言う通りに動く必要さえないのです。ただ、想像してみてください。私がここで示す動きを、集中してイメージし、頭の中でシミュレートしてください。身体を動かしているような気持ちをもって読んでいただければと思います。
□■ 導入にちょうど良い動き
まずは上下に身体を揺さぶる動きを紹介します。私の場合、鏡の前に立つと、まずはたいてい足首から動かし始めます。経験的に、身体の修正は足元から行うのが効果的だと感じているからです。それに、なぜかはわかりませんが、単純な動きから始めた方がより早く身体の操作に集中できるのです。
足首だけを使ってはねるような動き。実際には、床から足が完全に離れることはありません。足首を伸ばし、つま先立ちになり、すぐにかかとを床に下ろす、という動きを繰り返しています。
背伸びを繰り返す、と表現してもいいでしょう。本当に単純な動きです。足首だけの操作で重心を上下に揺さぶる動き。一定のリズムをキープしながらそれを繰り返します。そして徐々にその動きと並行して、身体の各部分を意識的に動かしていきます。ふくらはぎのあたりが温かく疲労するまで続けます。
それではさらに細かく説明していきます。
両足を肩幅くらいに開いて立ちます。身体の側面を見るために横を向く場合以外は、その位置から足を動かすことはほとんどありません。上半身は自然体のまま。足首だけを動かして、つま先立ちを繰り返します。
たぶん、他の人が見ていたら、ひょこひょこと身体を上下させているだけの動きに見えるでしょう。ラジオ体操の「跳躍」の部分を、きちんとジャンプせずに手抜きして、そのフリをしているようにも見えるかもしれません。
ここから先は
¥ 100
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?