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161 脱力中につき

確定申告しましたので

 確定申告をしたところ。やよいの青色申告を使ってeTaxで送信。正直な話、私は申告開始のニュースを耳にしてから作業に入るタイプで、滅多に2月中に申告したことはなかった。だいたいギリギリになっている。それが、この数年、どんどん早くなっている。作業時間が減ったからだ。
 作業時間が減った原因は、クラウドを使って決算をして、決算書が出来たらそのままシームレスで申告書づくりへ突入できてしまうからだ。これも、いまのやり方としては2年目で、その前は決算したあとに、eTaxのポータルに入って、申告書を作っていた。つまり、大きくわけて2つの作業(決算、そして申告)だった。それが、いまや1つの作業となっている。
 帳簿をちゃんとつけないといけない(建て前)。はじめての頃はよくわからず、何度も税務署に足を運び、なおかつ税務署からも「ちょっと来て」と言われ、「そもそも、貸借対照表の貸し借りがなぜ合わないんですか?」みたいなことからはじめている。あの頃は、忙しいのに煩わしくて、嫌でしょうがなかった。それでも、原稿料から源泉されているので、それをきちんと経費を計上していくらかでも取り戻さないといけないから、必死だった。
「源泉のバックは、フリーランスにとってのボーナスだ」と先輩は言い、「疎かにしてはならぬぞ」と教えられていた。
 地元の青色申告会へ入ってみた。しかし、そこにはちょっとした不動産収入のある人や、小さなお店を経営している人が中心だったので「え、原稿料って源泉されてるの?」みたいなことになり、「ごめん、正直、そっち方面は知らないや」と放り出されて以来、行かない。
 税理士、会計士の知り合いもいる。けど、お願いしたことはない。そこまで規模が大きくない。そこまで面倒ではない(けど面倒)。
 フリーランス向けの確定申告の本を買ったら、著者のサイトからExcelのソフトをダウンロードして、実に簡単にやれるようになった。それを数年使っているうちに、PCソフトも充実してきて、いろいろ使うようになり、いまは弥生である。

ボイコット?

 今年に限ってはXで「ボイコット」の話が飛び交っていた。正直、税務署とケンカする気にはなれないのである。初期のころ、厳しいながらもちゃんと教えてくれたので、敬意さえ感じているから。
 だいたいボイコットしたら、私の場合は損なので(源泉が戻って来ない)、やらない選択肢はない。
 政治的なことで日常を変化させるのは、本末転倒な気もする。それこそ、ファシズム的な発想に思えてしまう。裏金疑惑に腹を立てるのは、私も同じ。そういう議員は全員辞めてもらっていいな、と思っている。しかし、この人たちは辞めるときに、裏金をごっそり懐に突っ込んでいきそうだな、とさえ思う。
 それと私の日常は関係させてはいけない気がしてならない。「あいつが○○だから、おれは■■する」といったロジックは、たいがいろくでもない結果になる、と私の経験にすぎないけれど信じている。あいつはあいつ、おれはおれ。そうでなければ、生きている実感も得られないのでは?
 勇ましいことを言っている人に限って、しれっと正反対のことをしていたりもする。「だって、しょうがないじゃないかー」みたいなことを平気で言える人は羨ましい。
 自分の頭で考える。その上で決める。だから、自分はいま生きていると感じられる。

計算したら惜しかった

 医療費をExcelで整理している。これもずいぶん前からやっていることだ。電卓はいらない。Excelに金額を書いて最後の行で「=○+□+△」みたいな式を書くだけ。今年は、95600円だった。医療費の控除は、10万円を超えた額だから、控除できない。一瞬だけ「惜しい」と思ってしまった。じゃあ、11万円だったらよかったのか? 1万円しか控除されないけど。
 毎年、「あなたが使った医療費はこれだけありますよ」と封書で一覧が郵送されてくるのだけど、これは合計金額が入っていない。せめてこれの合計金額があれば「超えるかな、超えないかな」と目安になりそうなものだけど、これだけ立派な一覧を送ってくれるなら、合計も欲しいよね。
 インボイス制度もある。私はいまのところ消費税免除の免税事業者なので、いままでと同じ処理で対応している。今後はわからない。
 やっと簡単にやれそうになったら、制度を難しくされてしまうのは、はなはだ辛い。しかし、いずれ簡単にやれるようになっていくのではないかと期待しているけれど。
 ともかく、これで2023年度も終了ということになる。
 脱力とはこのことかもしれない。慣れないことをこの一週間、けっこう地道にやってきた。少しは緊張状態だったはずだ。「あー、やらなくちゃ」状態だった。ようやく解放される。きっと今夜の酒は美味いだろう。ま、いつ飲んでも酒は美味いけど。
 それにしても、「確定申告終わったらやるから」と考えていたこと、なんだったか、すっかり忘れちゃった。

夢の光景(途中)


 

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