見出し画像

私が「私にできること」をやり続ける理由

あなたは余命宣告を受けたことがありますか?

私は大学時代、学校の健康診断で、
突然、余命宣告を受けました。

「かなり死期が近い。」

と。

学校の健康診断ですよ?
最後にちょろりと聴診器を当てて
さっさと終わる、アレです。

私は小さい頃から
目の上に鮮やかな青色のアザがありました。

皮膚科には、太田母斑と言って
20歳までに広がらなければ
このままだから大丈夫。

顔半分くらいまで広がることもあるけれど
大きな病気とかではないから
心配することはないと、説明を受けました。

とは言え、

「顔半分まで広がるかも」という言葉に、
母が心配して、たくさん調べて、

アザが目立たないような特殊なお化粧品を
売っている会社に行ったり、

当時神奈川県に住んでいましたが、
朝3時とかに家を出て、
千葉県にある病院に通院したり。

「尿健法」だったかな?
尿を飲むという健康法をどこかで知ってきて
尿を飲むことにトライしたり。

尿は、母が飲もうとして、
口に含んだ瞬間

「あぷぷ$%(#Y"%#=%」 

みたいな感じになって

「けーちゃん、これは飲まなくて良い!!」

なんて出来事もあって
母は、体張って?私のために色々してくれていました。

そんなこんなあって、
広がらずに二十歳を迎えたわたし。

実は、目の下に少し広がって
少しドキドキした時もありました。

でも大きな病気じゃないし大丈夫。
自分に言い聞かせて。

健康診断でドクターから指摘されたのは
その、目の上のアザでした。

「それは血管腫の1つで、
それだけ色が鮮やかなのは

かなり死期が近い。」

えっ???
血管腫???

かなり、死期が近い?

意味が分かりませんでした。
完全に放心状態。

頭がぐちゃぐちゃになりながらも、
静かに、涙だけは溢れてきて。

もう、
とっくに決着がついていたんです。

20歳までで、
私と母の心配は終わっていたんです。

そのアザについて
突然、もうすぐ死ぬと言われた。

当時私は大学3年で
就職活動をしていました。

だから、たくさん自己分析をしてた。

どんなことをすると満たされるのか?

私にとって幸せとは?

私は一生を通じて、
どんなことを成し遂げたいのか?

どんな生き方がしたいのか?

私が大切にしていることはどんなことか?

私のコアは・・・

掘り下げて掘り下げて、
毎日必死に向き合って、答えを見つけてた。

でも、なかなか難しくて。

そんな中での、突然の余命宣告。

もうすぐ死んでしまうなら、
その間に私は何がやりたいだろう?

今まで、さんざん考えてきたことに近いテーマです。

少し形を変えて問われたとき、
答えは、簡単にでました。

バカみたいにシンプルなんだけれど

私のコアは、

「良く生きる」

ということだった。

清く正しくとか、そういうことじゃなくて。

「生きている時間を、より良いものにする」みたいな感じ。

その人が満たされて、輝いて

死ぬときに、
「良い人生だった」って

にっこりした気持ちを感じながら
死んでいけるような生き方ができること。

私自身がそう生きたいし、

そんな方向に向いた仕事を
しながら生きられたらいいな。

そういうところに行き着きました。

だからね、
私は、自分が救われたこと、

私自身が
「良く生きる」きっかけになったことを

他の人にも、お伝えするんです。

だって、
私と同じように、苦しんでいる人は
いるかもしれないから。

たった1人でも、
辛い思いをしている人の力になれるなら
私はやる。

まだ未熟でも。
発展途上でも。

だって、その段階でも
私は救われたんだから。

鍼灸師になりたての頃

師匠級にお世話になった先生に
言われたことがあります。

駆け出しの鍼灸師も
ベテランの鍼灸師も、

症状を改善させてあげられる
患者さんの数は大差はないのよ。

違いは、
ベテランは予後の検討がつきやすいってことかな。
長年の経験からね。

あなただから、
任せたいと感じてくれる患者さんはいる。

あなただから、なんでも話せると
心を開いてくれる患者さんはいる。

ベテランじゃなく、
自分に近い存在だからこその魅力を
あなたに感じてくれる人もいる。

それは、患者さんに委ねればいい。

だから、あなたは自信を持って
今のあなたにできる最大のことをすればいい。

必ず、患者さんの力になれるから。

とても力をもらった言葉でした。
だから、私はやるんです。

今の自分にできる最大のことを。

ただ、それだけ。
エゴなのかな?わからないです。

でも、
そういうふうにしか生きれないです。

今、つらい思いをしていて
私が力になれるかもしれない
たった1人の人に届いたら嬉しいな。

いつも長くて、本当にすみません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!