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整理収納アドバイザー談(物が増えにくい環境づくり編)

以前に少しだけお話しましたが(こちら)、私は『整理収納アドバイザー1級』という資格を所有しておりまして、他人様のお宅の片付けをさせて頂いたり、セミナーなどで片付けに関するお話をさせて頂いたりしています。

空間が散らかってしまう原因は様々ですが、その根本にあるのは『コントロールできない物が存在するから』です。

極端な話、部屋に何もなければ整理の必要性は生じません。
暮らしていくうちに少しずつ物が増えていき、何らかのきっかけで整理が行われない限り物は増え続けます。0と1の変化は認識できても、2と3やそれ以上の数の変化には気が付きにくいものです。結果として(あ。こんなところにまだあったのか。また買っちまったよ)の様な事が起こります。私の場合、付箋紙でちょくちょくやらかします。

これを防ぐ方法を2つほど紹介しますと、1つめはとても簡単。
『置き場所を明確に決める』という事です。それはそこ意外には絶対にないんだ。という環境を作るのです。アイスは冷凍庫、牛乳は冷蔵庫と決まっている様に、リップクリーム、修正テープ、電池などの置き場所を決めてあげるのです。そこが自分だけの空間であれば即解決できますよね。
できれば簡単な方法で収納したいですね。たとえば、扉を開けてぇ~、箱を取り出してぇ~、蓋を開けてぇ~、そしてぇ~... なんて面倒臭くて仕方がありません。そのうち戻さなくなります。貴重品ならまだしも、日用品レベルの物ならばせめて2アクション以内で出し入れができる収納法が理想です。家族や会社など、複数人が関与する場合の対処法については、また別の機会にお話しできればと思います。

もうひとつは『よく調べてから買う』という事です。今は口コミなどで事前に商品情報を入手できる機会が増えました。100%は信用しないにしても情報ゼロで購入するよりは失敗のリスクは軽減できます。高価だから良いものとも限りませんよね。その商品が自分に合ったものなのかどうか、店員さんに聞ける場合には色々と教えて貰うようにすれば良いと思います。

ここで2つめの方法「よく調べてから買う」に関して、私事ですが、長年大切に使い続けているものをご紹介します。それは資生堂の『ツメやすり』です。

1989年の発売後すぐに購入し、35年間使い続けています。そもそもツメやすりは数年で壊れる様な物ではありませんけれども、その使いやすさがピカイチなのです。流石のSHISEIDOブランド。爪やすりも各社色々発売されていますが、店員さんにお話を聞いて大正解でした。しかも今回改めてパッケージを見ましたら1,000円(税別)だったものですから、さらにビックリです。35年間ほぼ毎日使って1,000円なんて安すぎです。
残念ながら現在は生産中止になっておりますが、ネットショップではまだまだ在庫があります。価格は殆どのショップで10,000円を超えておりまして(10本セット?馬かよ。)と一瞬思いましたが、違いましたね。1本の価格でした。
35年の時を経て、今や10倍の価格が付く高価値な商品に成長しておりました。しかし、元々が安すぎました。これで1000円は申し訳ないと思います。

本当に良いものがあると、次に適当なものが入りこみにくくなります。
 物が増えにくい環境 = 整理する必要のない環境 
という事になりますね。今後も「本当に良いもの」と出会えるように意識を高めていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

~お・ま・け~
写真の中の黄色い爪切りも32年モノなんです。
大学進学で一人暮らしを始めた際に、家電セットを購入した電気屋さんがくださったものです。もう32年に渡って使い続けている事になります。さすがに若干の刃こぼれは見られますが、まだまだ大丈夫です。
一緒にどんぶり茶碗も戴きまして、それもお気に入りだったのですが悲しい事に4~5年前にマーボー丼とともに砕け散ってしまいました…無念じゃ。


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