前例踏襲は思考停止 〜教師こそクリティカルシンキングを〜
学校教育のエビデンスを重視する、
教育を本気で語る会のカズです!
勤務地が変わるたびに、
学校の前例や伝統に強い違和感を抱いています。
今回はこちらの書籍と、
本気で語る会の取り組みとの共通点をピックアップしていきます!
1 理不尽な校則が変わらない理由
筆者の経験とツイートを中心に進んでいく書籍です。
共感できる点も多々あるなか、
「何で全国の学校にはムダが多いのか?」
を再考しました。
経験の浅いカズの主観になりますが、
「今まで通りの指導にしておけば、考えなくて済むから」
という風潮が一部の学校にはあります。
変更のための思考すると疲れてしまいます…。
しかし、無駄なことに労力を割くことはもっと疲れます。
そんな時こそ教師にも「なんで?」という問いを立てる力が重要です。
前例に疑問を抱いたら、
代替案や解決策を考えることが大切です。
「どうせ無理」と決めつけずに、
「だったらこうしてみたら?」と提案できる大人になりたいです!
2 学校の良い子≠社会の良い大人
学校の目的がトップダウンの管理教育だったのは、
高度経済成長やベビーブームの社会背景があったからだと思います。
VUCAの時代に求められる大人になるために、
学校の学びも時代の流れに沿ってアップデートしなければなりません。
前例踏襲の現状維持の状態では、
相対的に見て時代に逆行してしまいます。
3 衣替えの時期は譲れない
クールビズやウォームビズが当たり前の昨今、
学校が独自に決めた衣替えの時期をなぜ変えないのか。
前例や伝統を変えても困る生徒がいなければ、
ためらってはいけないと思います。
そもそも、制服の目的が共有できていないから、
保護者への説明もマチマチになってしまいます。
JOYさんの実践事例のように、
号令の目的を再考すれば手段も変えられます。
気候変動が激しいのならば、
制服もフレックスにしていきたいです。
号令の方法や衣替えの時期を変えたって、
困る生徒は、多分いません。
4 いじめは穏便にすませない
いじめとの向き合い方が重要です。
命に関わるいじめを、
穏便に済ませていいわけがありません。
大切なのは「いじめを減らすこと」よりも、
「子どもの命を守ること」です。
臭いものに蓋をするのは大人の都合です。
しっかりと向き合ってしっかりと解決する。
その大切さをマサさんが投稿した新潟市の事例から学べます。
大人の都合よりも子どもの目線でいじめと向き合いましょう。
この書籍を拝読して、
改めて学校にこそエビデンスが重要だと感じました。
筆者ののぶさんは
「保護者が納得できる説明」を基準にしています。
自分が保護者の立場で説明を受けた時に、
首を縦に振ることができるかどうか。
エビデンスベースの学校にしていけば、
仕事の無駄を減らせて、
仕事の魅力をもっと見つけられるはずです!
貴重なクリティカルシンキングにつながる書籍です!
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