「大学行かなかったことが、私のバリュー」ポジティブシンキングのプロが語る、月収100万営業の心得/本気マガジンVol.3 澁谷まりえさん
「本気の大人たちの声を、皆に伝えたい」をコンセプトに毎週お届けする本気マガジン。第3回目となる今回は、株式会社つながると代表取締役/マルマルメソッド・組織開発・コーチ等を行う澁谷まりえさんをゲストにお迎え。学歴社会に疑問を抱き、高校卒業後資格取得教材の営業で月収100万円を達成。その後教育会社のハードな仕事で鬱を患うも、独自のマルマルメソッドを考案し、社員研修講師として活躍。現在、株式会社つながるとを設立し、マルマルメソッドの普及を目指す。今回はそんな彼女に、学歴社会についてや、人生の質を向上させるポジティブシンキングについて伺った。
本記事は本気の大人チャンネルの動画「【ポジティブのプロ】高卒&鬱からキャリアを開いた”自分らしく生きられる世界を作りたい” 大学に行くか進路を悩んでいる人にオススメ 〜澁谷まりえさん〜」から引用
インタビューア:養田(以下・養)-まずは自己紹介をお願いします!
ゲスト:澁谷まりえさん(以下・澁 敬称略)-生まれたのが宮城県仙台市です。父親が転勤族だったので小中高と群馬県高崎市でした。高校はめちゃくちゃ進学校で、99.9%四大学に行くんですけど、私は就職しました。「学歴社会」って意味あるのかなって思って、最初歯医者に就職しました。結構一生懸命頑張ったらいじめに遭いまして。半年で辞めて、その時手取り11万円。やったらやった分だけ稼げるっていう求人広告をみて、営業の世界に飛び込んだところ、月収100万円になりました笑
養-そのとき何歳だったんですか?
澁-19歳!
養-19歳で月収100万円達成した澁谷まりえさんでございます。
澁-そんなこんなで紆余曲折ありまして、30歳の時に研修会社に勤めて研修の講師と営業をやりました。36歳のときに独立をしまして、株式会社つながるとという会社を作りました。
養-少し聞いただけで壮絶そうな人生を送られてきたんだなと。。笑
Q1・会社でされている事業は?
養-まりえさんの人生のゴールは何ですか?
澁-私の人生のゴールは世の中が本当にマルマルであふれるようにすることです。
ダメなところを「ダメだダメだ」とか「直せ直せ」というのではなく、「こういう所いいよね」みたいなことをお互いに言いあえる。
ニコニコしてたりとか、その人がその人らしく心と声と行動が一致して自分らしく生きている世界が私のゴールです。
会社でしている内容としては、基本的に色んなメソッドを組み合わせて作った独自のマルマルメソッドというものがあります。それを使ったコンサルだったり、コーチングだったりセミナーだったりを主にやらせて頂いております。
Q2・マルマルメソッドとは?
澁-人はパズルのピースみたいに出来ていると思っていて。へっこんでいる所をダメだダメだと言っても伸びない。出っ張っている所を「良いぞ良いぞ」「いい子いい子」ってやるとやっぱり伸びます。心のコップって私は表現をしているんですけど、人は毎秒毎秒心のコップのマルとバツのシーソーゲームをしていると思うんですね。例えば彼氏が出来た瞬間。これはマルが勝ってます。上司と目が合ったとしても「褒められるのかな~!」とか思っちゃうんです笑
しかし、彼氏にフられた瞬間バーンと、バツか勝ってます。上司と目が合ったら「絶対怒られるなぁ、ヤだなあ」となります。
「上司と目が合った」という事実は変わらないのに、心のコップのシーソーゲームの状態によって捉え方が全部変わってしまう。
だとするなら、常に心のコップのシーソーゲームをマルが勝っている状態を作れたら、いつもポジティブに捉えられるんですよね。マルが勝っている状態を増やして、その人の人生のゴールや会社のゴールに近づくお手伝いと、その人が今のポジションよりもさらに生き生きと生きられるお手伝いをしています。
これがざっくりとした「マルマルメソッド」の説明です。
養-本当にもう、まりえさんとお会いするたびにマルの感情が増えます笑 どんどんハッピーになっていくような感じで、いつも力を貰ってます笑
Q3・大学に行く意味ってあるの?
澁-周りが皆大学に行くって言っていたんですけど、なんで行くのかがちょっと分からなかったので、何で行くの?って聞いたんです。そしたら、それがまるで義務教育かのように言われたんです。「え!?行かないの??」みたいな。そういうことじゃないんだと。ただ、答えは誰からも得られなかったんですね。また大学まで行って、10番とか入れなくてビリの方だったとして、そんな人生意味あるか!!って思って。
Q4・大学に行かない決断に対して親の反応は?
養-ご両親から「大学行かないとダメでしょ」とかは無かったですか?
澁-無かったです。もうちょっと遡ると、中学の時にも「高校行かない」って母親に宣言してて笑
弟と二人兄弟なんですけど、「お姉ちゃんちょっと座りなさい」と言われて。カレンダーの裏紙が出てきて。逆三角形が出てきて「A B C D」って書いてあるんです。最後「中卒」って書いてあって。そこに「蕎麦・大工」って書いてあるんです。で母親が説明を始めます。「いい?今まりえちゃんは中卒を選ぼうとしています。選択肢は二つ。蕎麦屋か大工。あと住み込み」と。誤解のないように、、私、蕎麦屋と大工の人大好きなので・・!母親の言葉をそのまま言うとそうなりますっていう。
「Aランクの学校っていうのは、学校の先生、弁護士、お医者さんにも何にでもなれるのよ」と。「でもだんだんランクが下がってくると、商業とか工業とか、とれる単位が狭まってくるから、そうすると学校の先生とか弁護士さんにはなれなかったりするのよ」と言われて。「あなたの人生の選択肢を二つにするもよし、100個にも200個にもするもよし。あとは自分で選びなさい」と言われました。
で、「まずいな」と14歳の私は思いまして。勉強しようと。選択肢を増やしておこうと思いそこから猛勉強しました。結果超進学校に受かるわけなんです。
受かったら、また学歴社会って何だろうって悩んで・・・っていうのがあったので大学進学時、二回目は「もういっかな」って思いましたね。
Q5・大学に行かなかったこと、後悔していますか?
養‐思い返せば「大学に行った方がよかったな」とか「行かなくても全然良かったな」とか、どうでしょうか。
澁‐行かなくても良かったと思ってます笑 今は私は中小企業のコンサルとかやらせて頂いて。周りはそれこそ東大、京大、もっといったらハーバードとか色んな方がいます。そうすると「まりえさん大学どこ??」って(聞かれます)。結構これ、ポピュラーな質問で。「慶応っぽいよね!」とか。
「いや、私高卒なんですよね」って言うとみんな「ええ!!!?」みたいになります。驚かれます。これが今結構私のバリューになっていて。なので、最高に行かなくて良かったと思っています。
Q6・19歳で月収100万稼いだとは?
養‐19歳で100万円稼いだってところが気になるんですが笑
澁‐当時は電話の営業の会社にいまして。50万円くらいの資格取得講座みたいなものを売るお仕事だったんですよ。1日300件くらい電話するんですよ。それで売り続けたら100万くらいの給料になりまして。
養‐沢山売る秘訣とかはあったんですか?
澁‐たくさん電話を掛けるのみです笑
教育会社って凄くハードだったので、大体睡眠3時間とかで。全然意識してなかったんだけど、山手線の中でメールの返信をしているときに、涙がツーっと流れてきて。本当に無意識だったんで「無意識」「涙」「電車」とかで検索したんですよ。そしたら完全に鬱だと言われて。
体は正直なんで色んな所が痛くなったり、苦しくなったりして。もうちょっと違う働き方したいなと思ったことが一つです。あと、どちらかというと信賞必罰で。出来ない事を出来るように改善する、欠点改善っていう教育研修会社でした。そうではなくて、美点を更に伸ばすという事をしたいなと思い、マルマルメソッドに行きつきました。
Q7・鬱からどうやって立ち直った?
澁‐そこから歯を食いしばり続けたのが三年間くらいありました。「鬱じゃない」っていう思い込みもありましたね。目の前に何百件とメールや電話やらの案件がありますから。それをやり続けました。
その時にサムライ塾という所に出会ったんです。グローバルリーダーを育成する塾で。そこに入ったときは結構しんどかった。例えば手はこう(何かを指す際に五本の指を揃えて出すマナー)やったりとか。そういう会社におりましたので。(サムライ塾で)「それはあなたじゃなくてもできるよね」と言われたり。
要は、私は金太郎飴のようになっていたんです。それ(講師として覚えたマナーなど)って私のアイデンティティではないんですよね。私は私の人生を主人公として生きていなかったという事に気づいたんですよ。「私は私らしくマルマルで育てられたんだから、マルマルで生きるぞ!と思って、独立しました。
養‐葛藤とかはありましたか?
澁‐葛藤ないですね。鎧が落ちていく感じ。
Q8・若者が一番最初に仕事を選ぶとすれば?
養‐一番最初の仕事を選ぶときに、どういう風に仕事を選びますか?
澁‐世の中にある仕事を一旦全部確認します。その中でピンときたものからまずはやってみる。やってダメだったらすぐ別のにする。
養‐つまり、本気の大人チャンネルで色んな仕事を見るといいと笑
澁‐中学校、高校、大学とかの授業に呼んでもらうけど、「私も今日は自分を学生だと思ってやるね」っていう感じだから、あんまり学生と大人にボーダーはないかな。分離と分断がなくって、割とワンレスで、皆人類だよねっていう。逆に今(動画を)聴いてくれている人たちも、(私に対して)こういう事知ってる?みたいな連絡とかくれたらマジで嬉しい笑 逆に知らない事多分一杯あるので、教えてほしいって感じです!
Q9・まりえさんにとって「働く」「仕事」とは?
養‐どうして皆働いてるんだろうと思っていて。(まりえさんにとって)「働く」とか「仕事」ってどんな意味がありますか?
澁‐働く事って生きる事だと思うんですよね。自分の人生を喜ばせるために働くかな。ほとんどの時間働いてるんだから、それが楽しくなかったら嫌じゃないですか。だけどそうじゃないって人は確かに少なくないって思う。だからこそ、さっき言った心と声と行動が一致して皆がマルマルで生きられる社会を実現したいなと思います。
ちょっとまだ、プロジェクトが進んでいるんで詳しくは言えないんですが笑
取材者:養田峻介
執筆:新井桃太