戦争はなぜ起きるのか?
日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことで、若者が核廃絶や反戦の活動をしている様子をテレビが取り上げている。
子どもの頃から私がずっと感じていた疑問は「一般人に対して核廃絶や反戦を訴えて意味があるのか?」だ。
それは、「戦争はなぜ起きるのか?」「戦争を誰が起こすのか?」という疑問と密接に関わっている。
学校の先生が、「戦争が起きるのは、我々一人一人の心の中に争う気持ちがあるから、それが世界に反映されて戦争が起きるのだ」のようなことを言うことがある。
本当にそうなのか?
以下のような、もう少しまともな分析もある。
確かに、①「民族」同士の争い、②「宗教」間の対立が戦争の原因になったように見えるケースはある。
③「資源」や⑤「領土」の取り合いは確かに戦争の理由になる。
④独裁政権に対して武装した国民が起こす「内戦」は、武器の入手な国であればあり得る。
④の「内戦」を除いては、戦争を始めるのはいつも指導者だ。指導者がその決断をしなければ戦争は起きない。
逆に④「内戦」は指導者に問題があるから起きる。
その指導者が喧嘩っ早かったり、強欲だから戦争が起きるのであれば、先ほどの先生の言葉もある程度は説得力を持つかもしれないが、実際は"全く"違う。
事件を一つ一つ丁寧に読み解いていけば分かるように、戦争をはじめとした、歴史上の大きな事件は、偶然起きるわけではなく、世界を陰から支配する権力者(国際金融資本家と言っておこう)が、彼らの達成したい目標に向けて計画的に起こして来たのが現実だ。
ひとつだけ、分かりやすい例を上げておこう。
1991年のソ連崩壊以降、米国はソ連という仮想敵国を失い、米国経済を支えてきた軍需産業が苦境に陥っていた。米国は戦争を起こすことで経済を拡大させてきた国であり、新たな戦争を必要としていた。
PNAC(アメリカ新世紀プロジェクト)は、アメリカ同時多発テロ事件の1年前に当たる2000年9月に、アメリカ防衛再建計画を公表した。そこには「アメリカの防衛体制は、新しい真珠湾攻撃のような破壊的な出来事抜きには、その再建のプロセスは長期間を要するものになるであろう」と述べられていた。
そこに都合よく2001年9月11日の同時多発テロが起きたのだ。
このテロはアメリカ政府とイスラエルのモサドによる自作自演であったと言われている。目的は様々あった。
1つ目は、対テロ戦争との名目で、永遠にいなくなることのない「見えない敵」との戦争を継続し、軍需産業を潤わせること。
2つ目は、米国企業ユノカルがアフガニスタン経由で引こうとしていたパイプラインをタリバン政権が拒否していたため、タリバンを排除してパイプラインを引くこと。
3つ目は、石油の決済をドル建てからユーロ建てにしようとしていたフセイン大統領の排除。
4つ目はイラクの石油を手に入れること。
5つ目は、これを契機にテロ対策と称して、いわゆる「愛国者法」を制定し、捜査令状なしでの逮捕など、国民の基本的人権を奪うこと。
他にもこの事件に便乗した目的は多数あった。
今、私はこの観点から「真の歴史教科書」というタイトルの本を執筆中で、その中で個別の事件については解説していくつもりだ。
戦争を起こすほどの力を持っている指導者の多くは、支配者の影響下にある。支配者の操り人形である支配者は多い。米、英、日本、カナダ、ドイツ、フランス、オーストラリア、イスラエル、ウクライナなど、先進国のほとんどがそうだ。その支配下にないのは、ロシア、ベラルーシ、イラク、インド、シリアなどの、欧米先進国に攻撃される側の国々だ。
市民による平和活動は、人々の意識をより平和に向ける点では意味があるのかもしれないが、戦争を止めることに対する効果の点ではほぼ無意味だろう。
形骸化した憲法9条を守っていれば日本の参戦を防げると考える人々による活動はさらに馬鹿馬鹿しいと感じている。理由は言うまでもない。
憲法により参戦を防ぎたいのであれば、逆に憲法を改正して、「日本は自衛のための国防軍を持つ」「集団的自衛権は持たない」と明記すべきだというのが私の考えだ。
戦争を起こしたがる支配者たちの力を弱めない限り、戦争はなくならないだろう。
▪️「新型コロナ真相謎とき紙芝居増補改訂版」
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▪️「陰謀論者と呼ばれて」
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