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いやいや、7角形でしょ!

 パリオリンピックの卓球のスウェーデン代表、モーレゴード選手のラケットが話題になった。これだ。

 これが世間的には「6角形ラケット」と呼ばれている。


 卓球専門サイトでもやはり「6角形」だ。


 このラケットが何角形かと問われたら、ほとんどの人は「7角形」と答えるのではないだろうか?
 グリップ部分に水平線が隠れていると考えれば「8角形」との答えもあり得るだろう。

 6角形だけはあり得ないと思うのだがどうだろう?

6角形

7角形

 どう見ても7角形だろう。

 実にどうでもいいと言えばどうでもいいのだが、なぜ「6角形」と呼ばれ続けているのか、その理由を考察してみる。

解釈1

 最初に考えた説は以下のものだ。

 最初に「6角形」と言い出したのは、ラケットメーカーまたは卓球関係者、卓球専門チャンネルなどの専門家だろう。

 一度、「6角形」と言われてしまうと、素人であるマスコミがそれを「7角形」と言い直すことにはリスクがあると考え、おかしいと思いながらも「6角形」を踏襲した。

解釈2

 6角形の定義を調べると、「六角形は、6つの 辺 と 頂点 を持つ 多角形 の総称」とある。

 モーレゴードのラケットを見ると、7つの辺と6つの頂点を持つ。
 従って、頂点の数を重視すれば6角形、辺の数を重視すれば7角形ということになる。
 グリップ部分の、見えない形状を補えば、最低でも7角形だ。

結論

 このラケットは、7つの辺と6つの頂点とで構成されているが、閉じてはいないので、厳密に「◯角形」とは言えない。

 そんな中で、頂点の数を重視したのか、専門家が最初に「6角形」と言ってしまったために、専門家の言葉を覆して7角形と言うにはリスクがあると考えた、権威に弱く前例踏襲が大好きで安定思考の日本のマスコミは、誰(私以外)からも文句を言われないであろう「6角形」を採用したのだろう。


補足

 どうでもいい記事を書いてみたが、常にこのような単純な疑問を持ち、調べてみて、自分としての結論を出そうとする姿勢は、これからの時代を生き抜いていくためには必須のものだ。

 皆さんも、疑問に感じることがあったらぜひやってみて欲しい。

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