陰謀論/定説/常識の検証シリーズ番外編~「自称「真実の探究者」への警告⚠️」
あなたは以下の話を聞いたことがあるだろうか?
そして、これらを拡散したことはないだろうか?
a.車のアルミホイールが溶け出すことは普通の火災ではあり得ない!指向性エネルギー兵器(DEW)による攻撃に違いない!
b.家だけ焼けて、周辺の木が焼け残ることは普通の火災ではあり得ない!DEWによる攻撃に違いない!
c.大規模火災で青い屋根の家だけ焼け残るのはあり得ない!DEWによる攻撃に違いない!
d.能登半島地震の地震波形を見ると、P波がなくていきなりS波が来ているから核爆弾を使った人工地震に違いない!
e.地球の曲率から考えると、本来であれば富士山が見えないはずの場所から富士山が見えるのは、地球が平面であるからに違いない!
f.新型コロナ用のPCR検査キットは、新型コロナ以外にもインフルエンザ、アデノウイルス、RSウイルスなど10何種類ものウイルスを検出する代物なので信用できない。
g.現在のシベリアの辺りに「Tartary」と書かれた古い地図がある。このような国の名前を聞いたことがないので、かつてはここにあったTartary国が何らかの原因で突然滅亡したに違いない!
初めて見たという方は、これらの文章を見てどう思うだろうか?
①「バカバカしい!」🤪
②「えっ、本当なの!?ワクワクする!」😳
③「聞いたことがないから、調べて確認する必要があるね」🧐
反応としてはこんなところだろうか?
①と②は全く逆の反応だが、どちらに対しても、私からのアドバイスは「もっと自分で調べた方がいいよ!」だ。
そう言う私も、実はa~cに関しては、
・余りにも多くの人が同じような主張をしているので
・きっとこのことに詳しい人が言っているのだろう
と思い、検証もせずに信じてしまっていた時期があった。
ところが調べてみると意外にもこの3つは根拠が薄いことが分かった。
dはそれこそ専門的な分野で、恐らく地震学の専門知識は最低限ないと判断は難しいが、逆に専門家であるほど判断が狂う面も持ち合わせている。
なぜなら、今の地震学が地震のメカニズムを正しく理解できていないと思われるからだ。
これについても私なりに検証している。しかし、まだ正解に辿り着いている自信はない。
eについては私の本、「陰謀論者と呼ばれて」
にも書いたし、講演会でも話しているのでいずれ記事を上げるつもりだ。
一言で言えば、「目で見てこうだから」というのは証拠としては全く信用ならない。視覚は現実を正確に表すとは限らないからだ。
富士山の例で言えば、高度による空気密度や気温の違いにより光は曲がるからだ。蜃気楼という現象があることを考えれは納得できると思う。
この中の、「上の方に伸びる上位蜃気楼」であれば富士山が予想以上に遠くからも見えることを説明できる。
fに関しては、「PCR検査キット」で調べれば一発だ。簡単なことだ。
11種類のウイルスを検出するものは1種類のみであり、ほとんどのものはSARS-CoV-2のみを検出する。
検査会社が、この中からSARS-CoV-2のみを検出するキットを採用するのは当たり前だろう。わざわざ他のウイルスも検出するキットを選ぶ理由がない。陽性者を増やしたければ別だが。
gに関しても講演会で話したので、いずれ記事を書こうと思っている。
余りにも杜撰な説なので一生懸命否定するのもバカバカしいくらいだ。どこをどうすればそんな説に辿り着くのか、考えた奴の頭の中を見てみたいものだ。
これらの説を、自ら検証することなく、簡単に信じて拡散することは、政府の公式見解や社会の常識を正しいものとして何でも鵜呑みにする人と同じレベルでタチが悪い。
検証する気がない、あるいは検証する能力がないのでは、正しくない情報によりまわりに思うように操られて、自分の行き先を自分でコントロールできていない状態に陥る。
自分の行いは自分に返ってくるので、その人がそれで良ければ、私が口を出すべきものでもないが、日本人ができるだけ早く真実に辿り着くためには、これらの人々のこれらの行為は邪魔になる。
その意味で、
①「バカバカしい!」🤪
②「えっ、本当なの!?ワクワクする!」😳
の両方の人共に、公式見解、定説、常識と違う情報を目にした際には、ぜひ自分で調べて、何が本当なのかを考えて欲しいと思う。
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