人はなぜ騙されるのか?〜「人を動かす7つの原理 影響力の武器」を読んで思ったこと
「人を動かす7つの原理 影響力の武器」という本がある。
600ページ近くある本で、まだ最初の部分しか読めていないが、私がコロナ騒動で気付いたことと非常に関連のある内容だったので記事にすることにした。
これは簡単に言うと、社会心理学の知見を応用して人を動かす方法について解説した本だ。
七面鳥の例
七面鳥の母鳥は、ヒナの「ピーピー」という鳴き声に反応してヒナの世話を始める。それ以外の時はヒナを放置している。
七面鳥の天敵のイタチの剥製の中にテープレコーダーを仕込み、「ピーピー」という音を出しながら母鳥に近付けると、イタチの剥製を自分の翼の下に抱え込んでしまう。
これはパソコンの「クリック」「ラン(プログラムの実行)」と同様の仕組みであり、「固定的動作パターン」と呼ばれている。
人間にインストールされている「クリック・ラン(実行)」プログラム
実は人間にも種々のプログラムがあらかじてインストールされている。
・お願い事をされる際に、「〜ので」と理由を言われると断りにくい。
・「高価なもの」=「価値の高いもの」と判断してしまう。
・権威の言うことは正しいだろうと思ってしまう。
など。
本来であれば、日々起きる出来事を一つ一つ自分で分析して判断できれば間違うことも少なくなるはずだが、我々にはそこまでできる時間も能力もエネルギーもない。
そこで、人間は判断を簡略化し、「一般的には通用するであろう簡略化された判断パターン」をいくつか持ち、重大な問題でなければそのパターンを使って瞬間的に次々と判断を下していくのだ。
自動車の運転免許を取ったばかりの頃には、運転中に遭遇する事態に一つ一つ頭を使って判断しながら運転するので、目的地に到着する頃にはクタクタになっているが、何年か運転していれば、目的地までどの道を通って辿り着いたかも覚えていないほどになるはずだ。「無意識」があたかもAIによる自動運転かのように、目的地まで導いてくれる。
つまり生き物は、一日の中で何千と下さなければいけない判断のほとんどを「クリック・ラン」自動判断プログラムに委ねることで、滞りなく日常生活を送ることができている。
自分の頭で考えられるための条件
一方、「クリック・ラン」プログラムに従っては危険だと判断した際には、我々は自分の頭で分析し、判断しようとする。ただしそのためには、情報を注意深く分析しようとする欲求と能力が必要となる。
スピードが速く情報に溢れかえる現代の生活においては、我々は自分自身に関する重要事項についてさえも、十分に考えてから判断することが難しくなっている。直面した問題があまりに複雑だったり、時間がなかったり、気を散らせる刺激がそこら中に溢れていたり、感情の高ぶりがあまりに激しかったり、心理的な疲労感があまりに強かったりするせいで、よく考えた上で反応できるような頭の状態でないこともよくある。
私はよく「自分で情報を集め、自分の頭で考えて、自分で結論を出すように」と言っているが、実際問題として、それができるほどの時間と精神エネルギーと能力を持った人は少ないのかもしれない。
とは言え、コロナワクチンのように命に関わることであれば、自分の頭で考えて判断して欲しいと思う一方、そうはさせまいとする支配者側の戦略に我々がまんまとやられている現状もある。
支配者は「クリック・ラン」プログラムを悪用する
この本の15ページには「このパターンの機能を熟知する者に対して、私たちは恐ろしいほど無防備になる」とある。
そう、優秀なセールスマンや詐欺師もそうであるが、頭脳明晰な支配者たちはこのパターンを熟知しているであろうことは考えるまでもない。「MKウルトラ」などのマインド・コントロール・プログラムまで考案するくらいなのだから。
支配者の採用している戦略、すなわち、「時間」「意欲」「能力」を奪うために行なっていることは、私の見るところでは以下の通りだ。
・女性を社会進出させ、給料は低く物価は高くし、男女共に長時間労働をしないと生活できないようにして考える時間を奪う。
・テレビ、スポーツなどの娯楽を推進して、重要な事柄への興味と、それらについて考える時間を減らす。
・詰め込み型の教育をして、「考える力」を奪う。
・自分たちにとって都合のいい意見を言う権威の言葉ばかりをマスコミで発信する。
・支配者や政府のやることに疑問を持たせるような真実の情報を隠す。
・人々を様々なピラミッド構造の中に組み込み、上からの命令に従うようにさせる。
・それっぽい理由を述べて、支配者への協力をお願いする。(マスク着用やワクチン接種など)
これらの多くは、カルト宗教の使う手法でもある。
この情報をどう活用すべきか?
優秀なセールスマン、詐欺師、支配者は、この「自動判断プログラム」を上手に活用して、自分の望むことを相手がするように誘導して行く。
この本の中にはその手法が盛り沢山に書かれている。
これをあなたはどう活用したいだろうか?
騙されたり、本当は欲しくなかったものを買わされたりしないように、相手の手の内を知り尽くして防御のために活用するのか、あるいは自分もこれらの手法を使って自分の望むことを相手にさせるのか?
騙されたくない、欲しくないものを買わされたくない人はこの本を読むといいだろう。
自分で考える欲求、時間、能力のいずれかのない人には関係のない話だが、この記事を読んでいる時点で、恐らく3つとも持っている方だと推測する。
自分も他人を思うように動かしたい人にとっても大きな武器になるはずだ。
価値のないものを売り付けるために使うのは好ましくないが、価値はあるが知名度がなくて売れていないものを売るために使うのはいいと思う。私の本のキャッチコピーや紹介文には活用していきたいと思っている。
▪️「新型コロナ真相謎とき紙芝居増補改訂版」
https://note.com/honkakuhanonote/n/n565b20d0dca5
▪️「陰謀論者と呼ばれて」
https://note.com/honkakuhanonote/n/ne9994dbdad08
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