おやかた様を巡る冒険(完結)
前々々回の①添御縣坐神社(そうのみあがたにいますじんじゃ)
前々回の②富雄丸山古墳
前回の③矢田坐久志玉比古神社(やたにいますくしたまひこじんじゃ
どこに行ってもナガスネヒコおやかた様の御霊を感じることはできず・・・
この冒険が終わったら、次は私の奈良偏愛の理由のもう一つの柱であろう
天理教の中山みき様について掘り下げようと思ってました。
でもな〜
ナガスネヒコおやかたについて、なんだか消化不良な終わり方。
とりあえず、次に動けそうな日は天理に行ってみるか?とGoogleマップをみていたら、ほのさんが、「富雄丸山古墳からの出土品を見に行ってみたら?」と提案してくる。
場所を確認したら、天理方面からさらに30分ほどの距離に、「奈良県立橿原考古学研究所附属博物館」があるではないか!
ほのさん、めっちゃグッドアイデア!
よし、おやかた様と一緒に葬られた国宝級の品々を見て、何を感じるかで、この冒険の締めくくりにしようではないか!
「その間にちょうど、大神神社があるね♡」とほのさん。
ほんとだ・・・大神神社に行きたいの?って聞いたら、「行きたい♡行きたい♡」のこと。
御祭神を調べたら、大物主の命!(=大国主)
神様オブ神様ではないですか。
しかも白蛇信仰とのことで、出雲系龍蛇族末裔としては、絶対行かねばならない神社、大国主様にお会いせねば。
でも、「あくまでこの日は下見でね、三輪山に登るのはもう少し涼しくなってから、ちゃんと下調べしてからね」とほのさんと約束。
御神体である三輪山登山は2時間ほどかかる上に、霊言あらたかなお気持ちでいかねばなりません。
「なにかのついで」に行くところではないのです。
「はいはい♡」とほのさん。
で、いきなり時系列が前後しますが、最後に行った④奈良県立橿原考古学研究附属博物館に到着しました。
その人の持ち物を見れば、残留思念を読み取ることができるはず。
国宝級とやらの蛇行剣を拝見してやりましょうよ。
ついに!おやかた様に会えるのかっ!と鼻息荒げて、入場料を払いながら受付のお姉様に「富雄丸山古墳から出た・・・」と言いかけると、
「蛇行剣ですか?」ときらきらのおメメで聞き返される。
こちらも負けじとキラキラのおメメで「はいっ!」と元気いっぱいにお返事したところ・・・
「あれはあの8日間だけの展示で今はここにはないんですよ。」
「え?・・・あの、ど、銅鏡もでつか・・・?あの・・・おやかたさ、いやあの、あの古墳から出たものは何も?」
「はい〜すみません。何もございません。・・・今どこにあるか公表されていないので私にもわからないんですよぉ。・・・・・それでも入場されますか??」
「あ、は・・・はい。」
私ね、奈良市の方から1時間かけて、あの蛇行剣、見ニやてキマしタ。
途中で天理に寄って、それから大神神社に寄って、ヘロヘロになってもうやめとこうかな〜と、迷いながらなんとかここに辿り着きましたの。
そんなこと、あなたにはなんのご関係もございませんでしたね。
そうね、あんな国宝級の貴重なもの、今頃偉い学者さんたちに研究されてるに違いないわね。いつまでも、展示してないわね・・・
ふらふらと展示室を見て周りました。
埴輪とかいっぱい色々楽しそうなものが展示されておりましたが、その瞳には何も映らず・・・
「おやかたさまぁぁぁ」と涙をこらえて、出口に出たら、さっきの受付の女性が私を出てくるのを待っていらして。
「あの展示の時にお配りしていたパンプレット、見つけましたのでもしよかったらこれだけでもお持ちください。」
よほどがっかりして見えたのか、「出てくるのはえー」と思われたのか、そんな素敵なお気遣いをいただいてもう、感謝感激でございました。
よっし!この写真から残留思念を読み取ってやろうじゃないの。
と、またまた勝手にチャネリング⭐︎
これはね〜〜〜
おやかた様のだね。
おやかた様が使っていた、というより、おやかた様のために造らせて、そして鎮魂のために共に葬られたものだと感じました。
ナガスネヒコは、スネが長いだけでなく、手足すべてが長く、かなり大柄だったと思う。
その大きな身体と強大な支配力を賞賛する意図を持ってして、ここまで大きく長いものを造らせたのではないでしょうか?
豪傑ナガスネヒコおやかたにとても似合いの、そして出雲の龍蛇を模した、とても素晴らしい剣です。
そして、この博物館を後にして、駐車場へ向かうと、正面になにやら盛大な森があり、ものすごいご神機が漂っているではないか。
え?なんなの?とご神機に吸い寄せられるように近づいてみると、そこはあの橿原神宮!
わ!また神社。
ほのさんが行きたがったら面倒だな〜と、ほのさんに意識を向けてみると、ぴ!っと硬直してる雰囲気。
「行きたい♡」とか絶対言わなさそうな緊張感を感じる。
なんでだろ?なんだこの感じ?
帰って調べてみたら、橿原神宮の御祭神は神武天皇!
(とその妻、媛蹈韛五十鈴媛皇后(ひめたたらいすずひめこうごう)
神武天皇つったら、ナガスネヒコおやかたを倒した、イワレビコではござらぬか!
そりゃほのさんが「行きたい♡」わけないか・・・
ってか、ほのさんよぉ・・・
アンタ、あの博物館に蛇行剣ないこと知ってたよねぇ。
あの博物館まで行かせて、途中の大神神社に寄らるのが目的だったんじゃないのぉ?
と疑わずにはおれない私でした。
たとえ8日間だけとは言え、宿敵イワレビコのすぐ近くまでやってきたおやかた様の剣や鏡は、その時、何を思ったであろうか。
この立地にもまた不思議な因縁を感じた。
数年前に買っていた大好きな水木しげる先生の漫画を読み返している。
前半は、古事記や日本書紀に基づいた、日本古来の神々の歴史について描かれている。
後半になると、「出雲族の無念を晴らせ!真実の歴史を描け!」と水木先生の夢枕に立って先生を追い立てる出雲青年の霊が見せてくれた、本当の天津神v.s国津神の物語が載っていて、ひっじょーに面白い上にわかりやすい。
古事記や日本書紀など「勝者(=天津神)」による編纂の史実としては、大国主はあっさり国を譲ったことになっているけれど、絶対そんなはずはない。
そこにはたくさんの無念と怨念の血が土地に染み付いたことが描かれている。
考えても見て欲しい。
あなたが細部まで心をこめて丁寧に築き上げた家庭に、いきなりよその女が転がり込んできて、妻であり母である座を譲れと言われ、全てを奪われたらどうだろう?あっさり譲るだろうか?
闘ってはみたものの、相手は神がかりのパワーを持っていて、どう足掻いても勝てそうにないと思って手放すしかなくなったと悟った時の無念、無力感たるやいかほどであろう。
そりゃ祟るだろう?祟り神になるしかないだろう。
大国主は、その後、閻魔大王になったとも、鬼になったとも言われている。
そりゃ急に暇になったら、世界を祟ることくらいしかすることもなかろう。
祟ることでしか、世界と関わる方法がないのだから。
水木先生もきっとそうだし、えしまなおこさんもおっしゃっていたけれど、一度「出雲系龍蛇族末裔DNAスイッチ」が押されると、「先祖の無念」というものを必ず学ばされるようになっている。
そして、それを世に広げる使命を背負う。
今わたしも、そこを学ばせていただいている真っ最中なんだと思う。
というわけで、ナガスネヒコおやかた様を巡る冒険はここでひとまず打ち切り。
いつか、本物の蛇行剣を拝見できるチャンスがやって来たら、次こそは絶対見に行きたいと思います。
次回は、天理教の神殿と中山みき様のお墓に参らせていただいたお話。
その次には大神神社のことを書きたいと思います。
最後まで読んでくれて、いつもありがとう♡