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10個ある「認知の歪み」の定義を生活の中でどう活かす?
これまで「認知の歪み」の定義を10個紹介してきました。
中には恥ずかしいエピソードもありましたが……。
この記事でも伝えましたが、『いやな気分よ、さようなら コンパクト版』に掲載されていた10個の定義を知っていると、自分が「認知の歪み」に陥っていることに気づけます。
面白いほどに「自分、歪んでいるなー」と感じられることでしょう。
この客観性が大事なのです。
◎「認知の歪み」は1つとは限らない
なお、「認知の歪み」は必ずしも1つとは限りません。
たとえば、身近な人とか誰でもいいのですが、「このうどん、やわやわで……茹ですぎじゃないの?」とか指摘されたとします。
そこで「私は簡単な料理もまともにできないダメな人間だ。誰もこんな自分のことを好きにならないだろう……」となった場合は(そんな人いますかね?)、以下の「認知の歪み」が当てはまるといえそうです。
全か無か思考
マイナス化思考
結論の飛躍
心の読みすぎ
拡大解釈と過小評価
レッテル貼り
◎ネガティブ思考の改善が実感できる
なお、必ずしも正解を追い求める必要はなく、自分が何の「認知の歪み」に陥っているかだいたい推測できれば十分といえます。
何度も繰り返してしまいますが、気付けることが大事なのです。
ぜひ学校で、会社で、そのほか集まりの場で「認知の歪み」を意識するようにしてみてください。
対人関係がグッと楽になっているはずです。
なお、この「認知の歪み」に自然と気付けるようになるのに、私は1年ほどかかりましたが、その1年間は楽しいものでした。
どんどんネガティブ思考が改善されていることが、実感できたからです。
◎他人の「認知の歪み」を探ってみる
ほかには、ちょっと意地悪いですが、誰かが悲しんでいたり、怒っていたり、不安そうだったりしている様子を観察してみるといいかもしれません。
過剰な感情に振り回されている人は、多少なりとも「認知の歪み」に陥っている場合があります。
「彼女はいま自分に突っかかってきているけど、どうやら『結論の飛躍』に陥っているみたいだ」などと気づけると、自分の心によゆうが生まれます。
場合によっては、よい助け舟を出すこともできるでしょう。
いったん「認知の歪み」について、定義の話は一段落しました。
ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。