本庄 時生
このマガジンでは、重い軽いに関わらずネガティブ思考に囚われた人に向けて記していくつもりです(自分も苦しんだので)。特に対人関係に悩んでいる方に、気軽に読んでいただけたらなと思っています。
表題の通り「ITパスポート」に1カ月間の勉強で合格することができました。 資格試験って難しいものですね。 曖昧に知っていたレベルのことでも、しっかり言葉を定義しないと理解できたことにはならないのですから……。 たとえば「経営理念」という言葉は耳に覚えがあっても、いざ試験問題に出てくると「おや?」「知っていそうな言葉のはずなのに」「問題の意味がわからない」といった状況に陥ってしまいます。 ◎ITパスポートの基本このたび私が受験した「ITパスポート」とは情報処理推進機構(I
正直者が馬鹿を見る……そんな世の中は嫌だなあと思っています。 しかし現実はどうでしょうか? 「自分の親切が仇となって返ってくる」 「うまく立ち回っている人の方が得をしている」 「いい人でいるだけでは評価されない」 ……こんなふうに感じたことはないでしょうか。 「いい人」には成功してほしい「いい人」が必ずしも報われない……確かにそういう側面が世の中にはあります。 しかし本コラムでは長期的な視点に立ち、「いい人」であることが成功に結びつくような法則を伝えていきたいです。
少し前に、拙いながら「神楽坂オーバーグラウンド:ポンコツ探偵と支配する女」というミステリー小説を書き上げました。 自分にとって小説を書くというのは、初めての経験です。 これはこれで楽しい時間だったのですが、逆に小説を書くということの奥深さを知り、なかなか次作に取りかかれないでいました。 そこで、小説を書くためのノウハウを伝授してくれる書籍に頼ってみることにしました。 手に取ったのは『「物語」のつくり方入門 7つのレッスン』という本です。 ただ、30ページほど読んだところ
◎コミュニケーション能力が過剰に評価される世の中いまやどのような環境においても、コミュニケーション能力はとても評価されます。 一方、話し下手だったり、集団の中に溶け込めなかったり、自己主張がうまくできなかったりする人は、軽んじられる傾向にあります。 「自分がもっと外交的な人間だったらよかったのに……」 こんなふうに考えている人はいませんか? 少なくとも自分はそうでした。 集団での行動よりも個人での行動を好みます。 長い時間、人と一緒にいると疲れてしまうのです。 (旅行な
「会議を仕切るのは嫌だなあ」 仕事をしていてこのように思ったことはありませんか? 皆あたりまえのように進めているように見えるミーティングですが、実はこれを取り仕切るのは大半の人にとって荷が重いことだったりします。 「うまく進行できるか自信がない」 「参加者が活発に意見を出してくれるか心配」 「意見が対立したらどうすればよいのか」 「会議をうまく着地させられるだろうか」 「そもそも自分に務まるのだろうか」 私などは考えているだけで不安になり、そわそわと落ち着かなくなってし
◎はじめての小説執筆先日、人生はじめて小説を最後まで書き上げました。 6話構成で、書いた総文字数が27,000字くらいですから、それほど威張れたものではありませんね。 なんとか1本の短編を紡ぎあげられた……といった程度ではあります。 しかしちょうど1カ月前、こんな記事をアップしていた私がミステリーもどきな小説を完成させられたのですから、自分としても上出来だったりします。 ◎小説執筆の何に苦労したかといえば本当に苦労したのは、ストーリーが全然思いつかなかったことです。
第6話 ポンコツ探偵のささやかな幕開け1. 深夜、神楽坂の事務所にて 神楽坂の事務所に向かうと、マンションの入り口の前にマリの父親、正信が待ちかまえていた。 深夜の時間帯にも関わらずスーツ姿で現れたのは、仕事中だったのだろうか。 マリに呼び出されて急きょ駆けつけてきたという。 妙な胸騒ぎがする。 急いで事務所の鍵を開け、中に入ると、奥の部屋からびちゃびちゃと物音がした。 大きな水滴がしたたり落ちるような音。 「マリ、どうした、大丈夫なのか?」 恐る恐る書庫のドアを
第5話 父権を振りかざす親の執念1. 父の思惑とマリの困惑 「いっときでも娘の人生を預かるからには、佐伯さんにもそれ相応の覚悟がほしいのです」 親の愛情とはここまで重く深いものだろうか。 いい年して独り身の俺には想像もつかないが、正信のそれは行きすぎな気がする。 そう思っていたら、話は俺のライター生命だけにとどまらなかった。 正信は、マリが助手を辞めたあかつきには、後継ぎとして婿養子を迎え入れたいという。 「マリももう30歳だろう、そろそろ身を固めてもいいころじゃない
第4話 謎かけ技術の向上とライター生命の危機1. ステーキが絶品な居酒屋にて マリとは毘沙門天 善國寺の前で待ち合わせした。 ここは神楽坂の名所でもある。 今日はサーロインステーキを売りにしている居酒屋に行く予定になっている。 居酒屋とはいえ実はなかなか予約の取れない人気店だ。 例によって俺は15分ほど早めに着き、彼女が来るのを待っていた。 その間、横溝正史の「獄門島」を読み返す。 この小説も何度も読んだ。 金田一耕助があと一歩のところで連続殺人を食い止められない……
第3話 お嬢様の思惑と利害の一致1. マリとの出会いを振り返る この神楽坂の事務所は8階に位置しており、ちなみに広さは50平米程度、2LDKのマンションである。 鍵がなければそうそう簡単に侵入できるとは思えないのだが……。 夜も遅い時間なので少し迷ったが、マリに連絡し、事務所が荒らされたことを伝える。 さすがに彼女も驚いたらしく、帰宅途中だったが引き返し、これから向かってくるという。 何か心当たりがあるのか、警察には連絡しないでほしいとのことだった。 ざっと調べてみた
第2話 お引き受けする事件があるのかないのか1. 真冬の神楽坂、江戸前寿司店にて マリとは神楽坂駅の矢来町方面の出口で待ち合わせした。 「寿司が食べたい」と言うので、連れて行ってやろうということになったのだ。 俺は15分ほど早めに着き、彼女が来るのを待っている。 九段下駅から東西線で来ると聞いていたが、ちゃんと先頭車両に乗れただろうか。 反対側の車両に乗ってしまうと赤城神社の方に出てしまい、少し歩くことになる。 待っている間、俺はアガサ・クリスティの「オリエント急行殺
ここから本編---------------✂︎ 第1話 あり得べからずことを除去してゆけば1. 初冬の神楽坂、中華料理店にて ごんごんごん、ごん……! 壁一面の大きなガラス窓を叩く音が、店内に訴えかけてくる。 ガラスってそんなに強い調子でノックしていいものなのか? まったく、非常識なやつもいるものだな……。 ぴしっと身なりを整えたウェイターが、どこか迷惑そうにちらっと俺に目を向けてきた。 どういうことだ。 アルコールのメニューを机の上に置いて、窓の外に目をみやると。
ふと小説のアイデアが浮かんだとしましょう。 書く前から「これ、いけるんじゃないか」という手ごたえを感じます。 それはベストセラーのチャンスかもしれません。 ぜひ実際に書き始めてみてください。 決して意地悪を言いたいわけではないのですが、きっとどこかで筆が止まってしまい、進まなくなるのではないでしょうか。 ◎ワンアイデアだけで小説は書けない実際、この記事でも記しましたが、小説のアイデアが思い付いても形にするのは難しいものです。 それは、ちょっとしたアイデアだけで手に負えるも
なりたい自分というものがあるのなら、それは素晴らしいことだなと思います。 でも何かを成し遂げたいと思うなら、ときには回り道を辞さない覚悟が必要です。 ◎最初から編集者を目指していた私の場合、新卒の就職時から「編集者」を目指していました。 本を読むのが好きで、雑誌や書籍をつくる仕事に憧れていたのです。 狭き門でしたが、幸いなことになんとか小さな出版社に引っかかり、編集の仕事の基礎を学ぶことができました。 そこはIT専門書籍の出版社で、憧れていた出版業界の中でもかなり地味な
古今東西といっても5人ですが、いわゆる名探偵の犯罪に対するスタンスの違いが見えてくるような名言を集めてみました。 (ほかにも発見したら増やしていくつもりです) 最後の名言は少し毛色が違いますが、全体的にどことなく共通点が感じられるのは気のせいでしょうか? 個人的な解釈ですが、あらゆる可能性を検討したうえで、本当に不可能なことを除いたところに真実が隠されている……そんな思考法は探偵小説において普遍的な気がします。 これが実生活で役に立つかどうかはわかりませんが……。 何
「小説を最後まで書き通したい」 これまで挑戦してきて、できなかったことです。 ◎あるのは小説の構想未満小説の出だしはなんとか書けるのですが、ストーリーが膨らまない……つまり事件が発生しないのです。 いま私が書こうとしているのは、いわゆる「ミステリー」。 それもハードボイルド風な作品です。 主人公が一人称で、感情をあらわにすることなく淡々と語り継ぐような……。 その主人公も決して有能な探偵ではなく(むしろポンコツ)、相棒役は若いのに昭和な言動がミスマッチな女性・マリ、こ