ただ親切なだけでは成功できない!? 「いい人」のための生存戦略とは
正直者が馬鹿を見る……そんな世の中は嫌だなあと思っています。
しかし現実はどうでしょうか?
「自分の親切が仇となって返ってくる」
「うまく立ち回っている人の方が得をしている」
「いい人でいるだけでは評価されない」
……こんなふうに感じたことはないでしょうか。
「いい人」には成功してほしい
「いい人」が必ずしも報われない……確かにそういう側面が世の中にはあります。
しかし本コラムでは長期的な視点に立ち、「いい人」であることが成功に結びつくような法則を伝えていきたいです。
それには「残酷すぎる成功法則」という書籍が参考になります。
本書の第2章「『いい人』は成功できない?」をベースに解説していきましょう。
自己啓発書は信じていいのか?
本題に入る前に、「残酷すぎる成功法則」という書籍の信頼性について語っておきたいと思います。
というのも、たとえば書店に行くとさまざまな自己啓発書で満ちあふれていて、何を信じていいのかわからない……と考える人も多いと思うのです。
数多くある中から「残酷すぎる成功法則」を紹介するのは、本書がエビデンスを根拠にしているからです。
エビデンスとは「証拠」といった意味ですね。
エビデンスがあるということは、なんらかの研究・調査を行った結果(証拠)をもとに推論を行ない、客観的な結論を導き出せているということを意味します。
(もちろん誤った結論が導き出される可能性もあるのですが)
エビデンスがあるかないかは、自己啓発書でもっとも重視すべきポイントといえるでしょう。
対人関係は「しっぺ返し戦略」で挑もう
本書では、対人関係において「しっぺ返し戦略」で挑むのがよいとされています。
その根拠については省略しますが、そもそも「しっぺ返し戦略」とはなんでしょうか?
ルールは2つだけです。
初回は協調する
次回は相手の選択を真似る
これだけだとピンとこないと思うので、説明しますね。
まず相手と関わるとき、初回は協調する、協力する、親切にするといった行動をとってください。
その際、相手がとった行動がポイントになります。
相手も協調していたなら、次回も自分は協調する行動をとります。
ただし相手から裏切るような行為があれば、次回は自分が相手を裏切るというわけです。
「しっぺ返し戦略」のポイント
「しっぺ返し戦略」はそれほど難しいものではないですが、いくつか補足しておきます。
①相手を妬まない
実社会での関係のほとんどはゼロ・サムではありません。
つまり誰かが勝った=自分の負けとは限らないということです。
相手を妬むことなく、ただ自分が良い行いをしているかどうかを気に掛けてください。
②自分から先んじて協調する
「しっぺ返し戦略」とはいいつつも、相手の協力を待つだけの姿勢では多くの機会を逃してしまいます。
自分から先んじて良い行動をすることが大切です。
③協調にせよ裏切りにせよ、そっくり相手に返す
もし誰かに裏切られたら、犠牲者のままでいないでください。
(自分も人のことは言えないのですが……)
④策を弄さない
本戦略は「相手が協力するならこちらも協力する、相手が裏切るならこちらも裏切る」という単純明快なものです。
そこでずる賢く立ち回ろうとすると、短期的には得できたとしても長期的には損してしまいます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
そもそもこの戦略は長い目で見たときに、自分とって有利に働くというものです。
短期では負ける瞬間もあるし、悔しい思いをすることもあるでしょう。
個人的には相手の裏切りに対して、やり返せるかどうかがポイントのような気がしました。
たぶん「いい人」はそういう行動が苦手だと思うので……。
ただ、繰り返しになりますが、やられたら犠牲者のままでいないでくださいね。