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中山七里|贖罪の奏鳴曲(ソナタ)あらすじとネタバレ、感想

今回ご紹介するのは中山七里さんの「贖罪ショクザイの奏鳴曲ソナタ」

この記事の前半では「贖罪ショクザイの奏鳴曲ソナタ」の概要とネタバレなしのあらすじ、感想。後半ではネタバレありの感想と映像化作品のキャスト紹介をしています。

ネタバレが嫌な人は前半だけ読んでね!

詳細

作者:中山七里
発売日:2011年12月
Audible朗読:池添 朋文
映像化等日本|2015年、2019年 ドラマ化

今回私はAudibleで聴きました!

朗読は声優の池添 朋文さん。主人公御子柴みこしばのイメージにピッタリのはまり役でした!

この賢そうな声、どこかで聞いたな。と思ったら、「すべてがFになる」などS&Mシリーズの朗読も池添さんでした。

犀川さいかわ教授の声とイメージにもはまってた。賢いイケメンにピッタリの声なんですね。池添さん。

ネタバレなし感想

\あらすじ/

主人公は弁護士の「御子柴礼司みこしば れいじ」、御子柴はめちゃくちゃ能力が高いけど、その分破格の弁護士報酬を要求する悪辣弁護士です。

相手の懐事情まで調べて、出せる金額のなかで高額な報酬を請求するみたい。詐欺師かよ。

詐欺グループで22億稼いだ挙げ句捕まった被告には、3億要求してました。どう使っても3億くらい残ってるだろって。

この被告を丸め込んで3億で納得させる話し方からして、御子柴がめちゃくちゃ優秀な弁護士なのがわかります。お見事でした。

本作「贖罪ショクザイの奏鳴曲ソナタ」は、この主人公の御子柴が死体遺棄をするシーンから始まります。

法を熟知していて頭の切れる御子柴、犯罪をする側に回れば完璧なはず。これから、どう立ち回るのか、想像するとわくわくするスタートです。

御子柴は弁護士として働いていますが、実は14歳の時に幼児バラバラ殺人を犯して少年院に収監された殺人犯。

弁護士って、前科とか、性格や特性は調べないんですね。

「殺した理由は殺したかったから。」理由はない、なぜその子を選んだのか「誰でも良かった。自分の体格でも仕留められる獲物を狙った。」

典型的なサイコパス!

そして、遺棄した死体がみつかり、御子柴にも容疑はかかりますが、彼には完璧なアリバイがあった...!

「贖罪の奏鳴曲」は法廷もの、推理小説に分類されるそうです。

著者の中山七里さんは「どんでん返しの帝王」との異名を持つ、作家さん。今作もしっかりどんでんされます。

贖罪しょくざいの奏鳴曲ソナタは御子柴みこしばシリーズ1作目

今作「贖罪の奏鳴曲は」御子柴弁護士を主人公とする御子柴シリーズの1作目。

序盤でさっそく死体遺棄してる悪辣弁護士が主人公でシリーズ化??

どうしてそうなるのか、意味がわかりません。逃げ切るってこと?作品ごとに犯罪を重ねるシリアルキラーなの?

類を見ない、全容が予測できない設定で興味惹かれますね。

御子柴シリーズは全6作

Audibleなら前作聴けます!私はAudibleで全部聴く予定!

全6作を書籍で購入すると約6千円
\Audibleなら月額1,500円で聴き放題/

KindleUnlimitedはKindle版(電子書籍)の読み放題サービスです。

御子柴シリーズは3冊しか読み放題に含まれませんが、月額980円なので圧倒的にお得!(KindleUnlimitedでも読める3冊を書籍で購入すると約2,600円です。)

ネタバレあり感想

印象に残ったシーン

  • ベートーヴェン〈熱情〉

  • 御かい子柴いいやつ

  • 死体遺棄の件ってどうなったん

ベートーヴェン〈熱情〉

まず、クラシックに疎い私はベートーヴェンの熱情がどんな曲かわかりませんでした。

聞いてみたくてYouTube漁ってみた、結構激しい曲なのね。

「贖罪の奏鳴曲」の曲はこの曲ですね。音楽を通じて人が変わる程に感性が揺さぶられる体験というのは、したことがないので個人的にはリアリティがありませんでした。

でも、ありそうな話で、素敵だな。と感じます。そういう1曲をずっと聴き続けるっていうのも、なんかいいな〜と思いました。

この演奏シーンは、曲が終わるまでを全部実況中継する程に長くてびっくりしました。でも、なんか高ぶりました。

中山先生、「このシーンは長すぎる」と編集者に指摘されても頑なにこだわって押し通したそうです。確かに長いけど、私はすごく良かったと思いました。

御子柴について

結局いいやつなんかい!って嬉しくなりましたね!

最初は悪いやつみたいな感じで始まるのに、少年院時代の話も相まって、だんだん彼のことが好きになってきたところ。

ダークヒーロー的な感じだったのね。改心して、弁護士としては悪辣でも自分の贖罪を全うするために生きてるんだな。

主人公を好きになれると、シリーズものはより楽しくなりますよね。

今作「贖罪の奏鳴曲」はまだ1作目ですが、このあとまだ5冊あるのか〜と思うと、娯楽のストックがほくほくです。

死体遺棄の件ってどうなったん

最後まで読んで、気になったのは、御子柴の死体遺棄って罪にならないの?って点です。

これについては、2作目の冒頭で簡単に解説シーン的なものがあります。物的証拠がないから、起訴できない、できても勝てる見込みが薄いから起訴しない方向性だそうです。

贖罪の奏鳴曲はドラマ化してる!主要キャストをご紹介

「贖罪の奏鳴曲」は2015年にWOW WOWでドラマ化。その後、2019年にフジテレビでもドラマ化されています。

フジテレビ版は、1作目「贖罪の奏鳴曲」だけではなく、2作目「追憶の夜想曲」3作目「恩讐の鎮魂曲」4作目「悪徳の輪舞曲」の合計4作を原作としています。

つまり、小説版を先に楽しみたい人はフジテレビ版のドラマを観るとネタバレするから気をつけてね〜

WOW WOW版

引用元:FOD

主要キャスト

  • 御子柴礼司 役 三上博史

  • 東條幹也 役 染谷将太

  • 渡瀬 役 リリー・フランキー

フジテレビ版

引用元:FOD

主要キャスト

  • 御子柴礼司 役 要潤

  • 日下部洋子 役 ベッキー

  • 岬恭平 役 津田寛治

まとめ|御子柴礼司が好きになる

この記事を書いている時点では、私はまだ2作目の途中くらいまでしか読んでいません。

今後、Audibleで全作聴く予定です!たのしみー!

Audibleは月額1,500円で聴き放題。今作「贖罪の奏鳴曲」を含む御子柴シリーズは全6作配信中。


全6作を書籍で購入すると約6千円
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御子柴シリーズは3冊しか読み放題に含まれませんが、月額980円なので圧倒的にお得!(KindleUnlimitedでも読める3冊を書籍で購入すると約2,600円です。)

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