バックグラウンド ゼロからGeorgia Tech Online Master of Science in Analyticsに入学する
こんにちは紅油です。
アメリカのGeorgia Institute of Technology(以下Georgia Tech)という大学のオンラインコース、Online Master of Science in Analytics(以下OMSA)に2022/1から入学します。
同じGeorgia TechのオンラインコースであるOMSCS(Computer Science専攻)に比べ、こちらのコースはネット上の記事が少ない(特に日本語)と感じたため、検討している人の一助になればと思い、まとめました。
この記事ではどういう基準でこのコースを選んだか、そして出願準備で行ったことについてまとめています。
1. なぜGeorgia Tech, OMSAか?
まず私は現在外資系消費財メーカーで働く社会人です。
最終学歴は国立大学大学院(理系修士)ではあるものの、専攻が農学のためコンピュータサイエンス系のバックグラウンド知識は全くありません。
30歳になった今年2021年、社内異動にて未経験ながらData Engineerとして働くようになり、初めてコンピュータサイエンスや、プログラミングの勉強を初めたという背景があります。そのため体系だった勉強をしたく、短期のプログラミングスクールから修士まで幅広く良さそうなものはないか探していました。
探す際に重要視していたものは3点です。
■ 基礎レベル~応用/発展レベルまでコースの中でカバーされていること
■ がっつりコンピュータサイエンスというよりかは、プログラミングなどを使った分析などによって得られた成果物をビジネスに提供し、価値を生み出していくところに重きを置いていること
■ コロナ禍で、必ずしも大学への(物理的な)出席を求められず、仕事との両立ができること
上記を考慮し、
■ 短期のプログラミングスクールよりは長期で学べる大学のpart-timeコース
■ コンピュータサイエンス系学科よりかはBusiness Analytics (MSBA), Data Science寄りのコース
が自分のキャリアにも活かせそうだと判断したため、これらのコースを見ていました。
Georgia Tech に決めたポイントは下記4点です。
■ コースが英語で行われること
■ 授業のレコーディングの有無
■ コストの圧倒的安さ
■ カリキュラムの質
将来的なキャリアを見据えた際、特にエンジニアの分野においてはインプットを英語でしていくことも必要になる考えていましたが、やはり最初は英語の講義も数回繰り返して聴く必要がありそうだと思いこれらの理由を挙げています。
また海外大学の場合時差もあるため、その観点からも授業がレコーディングされていて後で見れることはプラスでした。
そして最大の理由はコストの圧倒的安さと授業の質でした。修士の学位が約120万円で取れ、カリキュラムは(選択科目に若干の制限があるものの)通常のキャンパスのものとほぼ同じという学校は、なかなか他にはないのではないでしょうか?
参考:https://www.kdnuggets.com/2020/09/best-online-masters-data-science-analytics-online.html
2. 出願準備
出願に必要なものは、主に下記6点となります。
■ TOEFLスコア
■ 推薦書(Recommendation Paper) × 3通
■ 卒業(修了)証明書、成績証明書
■ 志望理由(Statement of Purpose/Essay)
■ 職務経歴書 (Resume)
■ 出願料(85 USD)
2-1. TOEFLスコア
最終提出スコアはTotal 100点(R:28 L:25 S:23 W:24)でした。Georgia Techが公式で要求している最低スコアはTotal 100点だったので、最低限そのスコアは取れるように意識しました。
私のように100点ギリギリのスコアでも合格できたので、そこまで高いスコアは求められておらず、あくまでも授業について来れる最低限の英語知識はあるか、ふるいがけ目的で課しているように思います。
スコアメイクの方法ですが、
■ 単語集の暗記
■ 韓国のリスニング教材 (Hackers TOEFL Listening)
■ 公式問題集の反復
で、純ジャパ&海外経験がない私ですが目標点数まで持っていくことができました。具体的な英語の学習方法についてはまた別記事にて詳しく書こうと思います。
2-2. 推薦書
私は先述の通り2021年に社内異動をおこなった関係で、
■ 前の部署の直属の上司
■ 前の部署のVP(Vice President)
■ 今の部署の直属の上司
の3人にお願いしました。前の部署と今の部署ではやっている業務が全く異なるため、お願いする時には、
■ なぜこのコースを受けたいのか
■ 自分が考えている卒業後のキャリアパス
を事前に共有した上で、推薦書は具体的なエピソード(達成したことなど)をベースに書いていただくようにお願いしました。
2-3. 卒業(修了)証明書、成績証明書 (Transcript)
アメリカの大学/大学院の場合、卒業した大学/大学院から直接各種証明書を直接送付してもらうことが一般的のようですが、日本の国立大学/大学院にはこのようなシステムはありませんでした。私は事前にAdmissionに了承を得た上で2回卒業(修了)証明書、成績証明書を私個人から郵送しています。
1回目: Georgia Tech Admission宛
2回目: 第三者機関(International Education Evaluations)宛*
*2回目は合格連絡をいただいた後、要望を受けました。
両方とも日本郵便のEMSでアメリカへ郵送しました。
私の場合大学/大学院から郵送で厳封した証明書を一度自宅に送ってもらい、それから自分で国際郵便で発送する手順を踏みました。受験の際にはリードタイムについては十分に気をつけてください。
(出願のタイミングでは郵送が間に合う必要はなく、自分で取り寄せた各種証明書をスキャンしてPDFでアップロードでも大丈夫です。ただし後から必ず厳封した原本を求められるため、いつでも郵送できるよう手元に取り寄せておくことをおすすめします)
ちなみにGPAですが
・学部:3.2 くらい
・修士:4.0
と学部は決して良いスコアではありません。しかしそれでもパスできているのでGPAもあくまで参考程度に見られているのかなという印象でした。
2-4. 志望理由(Statement of Purpose/Essay)
出願〆切1ヶ月前からはじめ、
Step 1) これまでキャリアなど棚卸し
Step 2) なぜOMSAなのか深掘り
Step 3) 日本語で文章化
Step 4) 身近にいる人に見てもらい、フィードバックをもらって改善
Step 5) 英訳
というステップで進めました。
出願直前はいろいろな準備でギリギリになるため、特に最初の棚卸しはもう少し早い段階から考え始めておくことをおすすめします。
2-5. 職務経歴書 (Resume)
フリーフォーマットで良いため、Linkedinに載せている職務経歴書をベースにwordで作成し、PDFにして提出しました。
その際、日本独自の検定/資格であってもなるべく英訳し、経歴書に入れるようにしました。
3. 出願方法
出願は全てマイページにて行われます。(新卒就活の時、企業毎にアカウントを作成して書類の提出など行ったと思います。それと同じようなものです)他校も同じですが、エッセイのテーマなどはマイページの記入フォームでしか見ることができないため、早めにアカウントを作成し、ログインしてみてください。
4. 出願〜合格通知まで
私は
■ 出願(2021/7/30)
■ 合格通知(2021/9/23)
だったので、約2ヶ月かかりました。これは受けるタイミングや、出願者によって左右されると思うので大体目安程度に思っておいてください。
なお合格通知はメールで来ますが、その後マイページで承諾をする必要があるので、忘れずに確認してください。
以上が合格までのプロセスになります。
私はTOEFLを受けてから実際に出願する期間まで間が空いてしまいましたが、実際には出願準備に一年もかからないと思います。
また、プログラミングやコンピューターサイエンスの背景知識がなくても、OMSAで得られた知識をどう生かしたいかを強調してStatement of Purposeに書いたりすることで全然挽回できると思います。
5. これから
今後は実際のクラスに出席した上で、
・英語で授業受けて、ついていけるの?
・時差あるけど大丈夫?
・仕事と並行しても挫折しない?
・オンラインでもちゃんと学べるの?
というような質問に答えるような記事を書いていきたいと思います。
6. 志望理由書 (有料)
最後に私の志望理由書について、下記から閲覧できるようにしました。結構時間と労力をかけたため有料です。もし、興味があるがどのようにコンテンツを考えたらわからないという人は参考にしてみてください。
ありがとうございました。
***以下有料コンテンツ***
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