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iPhoneやiPadで音楽を楽しむ(3):男女老若の受講者たち

Vol 73

前二回は、音楽授業の企画のプロセスの一部を紹介しました

「大ナゴヤの日の授業」を企画するには、準備から実行まで、すべての段階がチャレンジングでした。

授業前の告知文

市民向けの授業のコーディネーターとして最初に直面した課題は、魅力的な告知文を日本語で書くことでした。DNUの経験豊富な先輩と授業してくれる予定の先生がサポートしていただき、読者や企画側の視点から文章の内容を見るだけでなく、私の日本語表現を添削してくれました。

以下は、何回も修正した告知文の本文部分です:

あなたの日常生活に音楽はありますか?
音楽は人々の暮らしに豊かさをもたらしてくれます。
誰もが音楽を作る才能を持っていますが、多くの人はそれを試したことはありません。作曲や演奏は、お金と時間の投資が必要な敷居の高い趣味と考えられているからです。
今の時代、iPhoneやiPadに代表されるスマートフォンさえあれば、楽器や専門的な訓練は必要なく、自分だけの音楽を作り、演奏できることを知っていますか。
この授業では、「サンプラー」について学びます。サンプラーを使えば、参加者の声を音楽に変わるプロセスを体験しますし、人の声や周りの音を使って、無限に音楽表現ができることを実感します! 
サンプラーはミュージシャンの創作ツールです。講師の杉本辰幸先生は、音楽知識の全くない人でもサンプラーを使って音楽制作の楽しさを味わえると考えています。
この授業の目的は、アプリの使い方をマスターすることではありません。音楽を楽しみ、創作することの可能性を体験し、気軽に音楽のあそび方を発見することです! 
これは、iPhoneやiPadなどのスマート電子機器と音楽を融合させた画期的な試みです。この授業では、音楽の楽しみ方を教えてくれる先生や、音楽に興味や好奇心を持つ仲間と出会えます! 最大の魅力は、音楽を難しく考えすぎず、型にはまらない驚きの体験と楽しさを味わえることです!

「大ナゴヤの日の授業」の1カ月前にDNUのウェーブサイトで告知を行い、申し込みの反響を期待していました。

教室の外観
教室の外観
授業のイメージ図

レクチャー中の個別実技指導の必要性やスペースの関係から、定員は6名の予定でしたが、告知公開から1週間後には満員となり、最終的には親子や夫婦、遠くは大阪市と岡崎市から駆けつけてくれた聴講者など、9名の申し込みがありました。
参加者の年齢層は幅広く、音楽経験もさまざまで、全員がGarageBandというアプリについて知りたがっていました。

「大ナゴヤの日」当日

レクチャーは音楽練習スタジオENJOのオーナーで、ギター&ドラム講師の杉本辰幸さんです。教室はENJO音楽スタジオでした。

コーディネーターによる企画説明
レクチャー
レクチャー
レクチャー

レクチャ中で、先生は受講者に「ドン」「チッ」「タン」といった自分の声のを音源としてiPhoneやiPadで録音し、拍子や音量を調整して打楽器バンドの演奏を作ることを教えます。

作った音の確認
一人ひとりの操作指導
作った音の確認

全員がiPhoneやiPadを使い、短いながらもクリエイティブな音楽制作に挑戦しました。この作業は、GarageBandの多彩な機能を理解してもらうだけでなく、音楽制作への興味を刺激するものでした。

受講者の感想共有

11歳の少年は「楽しかった」とひと言で済ませましたが、終始楽しそうに操作する様子でした。

ギターを弾いでいます。ある市民団体の運営にかかわっています。今日の学びから、GarageBandを使って音楽イベントを企画・運営をしてみたいと思います。

受講者1

私は音楽が大好きです。孫たちがどうやって音楽を楽しんだらいいか、いつも思ってたんですが、 今日の学びから、こういう入り方がすごくいいなと思いました。

受講者2

こういうのをやってみたいなと思ったんですけど、一度にあっちもこっちも、わけわからなくなりました。今日ひとつづつ分解してちゃんとできたので、やっと意味がわかったのです。これから自分でやれそうです。

受講者3

これからポッドキャストをやろうとしているところです。そのバック音楽をつくりたいなと思ってたんです。それ(ガレージバンド)が簡単にできそうだなと感じました。

受講者4

私は楽譜は読めないし、楽器も弾けないけど、好きな音楽はある。コンピューターで好きな音楽を編集して音源を作れると学びました。

受講者5

はじめは全然わからなくて、なんにをやってるんですかという感覚だったんですけど、作ったものを聞いたなかで、こういうこともできるのねとよかったんです。

受講者6

大学時代バンドをやってたんですけど、何十年もギターも触ってなくて……。iPhoneにもたくさんの機能があるし、ガレージバンドというアプリが宝のもち腐れにならないように、これから使っていこうと思います。

受講者7

マック(パソコン)を持ってて、普通にガレージバンドをちょこちょこ触ってみってたんですけど、サンプラーという機能を知らなく、今回、いろいろなことができるんだなと分かりました。家でまた触ってみたいと思います。

受講者8

全員が、GarageBandで音楽を楽しむ魅力を感じ、「また機会があれば、もっと知りたい、学びたい」と口を揃えました。

これは、テクノロジーが私たちの常識、そしてライフスタイルを変えていく縮図なのかもしれません。

AIは中国語バージョンの本文を短縮し、映像にしてくれました

https://mbd.baidu.com/newspage/data/videolanding?nid=sv_5288147493724604763

本文の中国語バージョン


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