一人で成都旅行(3)その土地のリズムと温度を感じる深度旅行
Vol 65
旅行先で、地元の公共交通機関を利用して、街の見どころを巡るなか、地元市民の生活のリズムを感じたり、時間帯によって異なる特徴の市民と地下鉄やバスの中で出会い、その姿から街の温度を感じれることが、ディープな旅行の楽しみです。
この体験は、タイトすぎず、効率を求めすぎないスケジュールを前提とします。駅を探したり、乗り物に乗って車窓を眺めたりすることも旅の一部なのです。
成都とその周辺での観光は、2キロ程度の距離なら基本的に歩きます。観光スポットまでの直行バスは移動距離も長くなりますが、途中の町の姿を車窓から眺めるのも面白い観察方法です。
地域交通カード、シニア乗車パス、学生乗車カード
成都は地下鉄の路線網が充実しており、市内を走るバスの本数も多いです。
バスの乗客はそれほど多くなく、常に空席があり、高齢者パスでバスを利用する高齢者の割合が最も多いです。バスの運賃収受装置は、乗客の支払い方法を毎回自動的に音声でアナウンスします。
例えば、「シニアパス」、「交通カード」、「学生カード」......。「シニアパス」と聞こえたたびに、乗り込む乗客の様子を見て、つい行き先を推測してしまいます。
遠くの公園で朝の運動、少し離れた市場へ買い物、無料の文化施設や自然施設で活動、バスで移動する目的はさまざまだと聞いたことがあります。
バスが郊外を走ると、地元の農家の高齢者たちもシニア乗車パスを持ち、都会の人たちと同じように乗車し、2つか3つ目の停留所で降ります。都会の高齢者と違って、彼らは生活のための移動ツールとして利用し、シニア交通パスは彼らの生活環境と生活の質に変化をもたらしました。
道の両側にある建物や、店、緑地帯は、街の文化、歴史、発展の状態を表しています。 自分の足で道や路地を測り、道行く人に道を尋ねながら会話することで、街をより詳しく理解し、より深い印象を残せます。
上海旅行で使い切れなかった交通カードは全国で使えます。成都で地下鉄やバスを利用するときは本当に使い勝手がよく、思わず「地元の人」と錯覚した優越感に浸いました。
現金はまだ必要
成都を少し離れたところにある有名観光地「青城山」から,世界遺産の「都江堰」まで直通バスがあります。バスに乗り、交通カードを通すと、「支払い失敗」と自動音声が聞こえました!上海の交通カードはここでは使えないことがわかりました。
バスには両替機がないので、「他の乗客に両替してもらえたら。」「どうして小銭を持たずに出かけるの?」と運転手に言われました。運転手同様、私に対しても批判的な表情を出した乗客おじさんは、ポケットからたくさんの紙幣を取り出し、小さい額面を探して両替してくれました。
成都市内の繁華街で、「長い間現金を見かけなかったわ」と私が持っている紙幣に驚いた人もいましたが、住宅街では、まだ現金を支払い、朝食を食べる人も、買い物する人もよく見かけました。
高速鉄道や長距離バスを利用する場合、地元の人は身分証の情報を自動販売機に入力し、乗車券を買いますが、外国人の私は、身分証を持っていないため、駅の窓口までパスポートで乗車券を買いに行かなければなりませんでした。地方から来た人たちも窓口に並び、現金で切符を買っていました。成都の人々はまだ伝統的なお金の使い方を残しています。
本文をもとに、動画をAIに作ってもらいました
https://mbd.baidu.com/newspage/data/videolanding?nid=sv_7375432954242139525
本文の中国語バージョン