くめさんと行った、ザ・スライドショー15「いとうさん、呼び出してごめん」紀行
みうらさんから私はまったく直接呼び出されてないが、私からはくめさんを呼び出してザ・スライドショー15へ行くことにした。
盛岡では、マギー審司さんに出迎えていただく。感謝。
また、御本人はおられなかったが、こちらの方↓にも出迎えていただけた。感動。
ザ・スライドショー開始まで時間があるので、盛岡にふさわしい行動をすることにした。みうらじゅんさんに会いに来たことだし、みうらじゅんさんにちなんでゆるきゃら詣へ。こずかたの守り神「なんぶくん」、お久しゅうござる。
なんぶくんの兜は、なんぶくんだけに南部鉄瓶がついている。鉄瓶。
遠い地にいながら、寄席をわかせてくださった鏡味仙三郎師匠の「土瓶の曲」に、ふと思い出し、寄席での師匠に思いを馳せる。
鏡味仙三郎師匠のお写真はこちら→https://www.asahi.com/articles/DA3S14832909.html
私は命根性(いのちこんじょう)が汚いので三こすり。
この喫茶店ははずさないと思って飛び込んだ「パアク」。好みの喫茶店でコーヒーゼリーソフトのホットコーヒーセット。窓にあった絵に惹かれてこの喫茶店に入って本当によかった。パークではなくパアク。
「パアク」でのんびりしていると、家族からメッセージが来た。
みうらじゅんさんを見習って地獄の写真を送って励ました。これで超残業も乗り切られることと願う。
そろそろ時間もよろしいので、ザ・スライドショーの会場へ。
くめさんと私はメガネっ子であり、同い年であり、芸能活動もともにする我々の還暦は、みうらじゅんさんに倣ってささやかな還暦祝をとりおこなうことにする。(↓撮影OKな場面)
===翌日===
翌日は早起きして神子田朝市。くめさん、早起きさせてごめん。餅がマイブームの私は、盛岡のソウルフード「お茶餅」と「きりせんしょ」を買いたい食べたい触りたい。
朝市にならぶお店は「コマ」という単位で数えるの、と教えてもらったり、各コマにいる人としゃべるのも楽しい。ばっけ味噌のばっけって何かと問えば、フキノトウだって教えてくれるだけでなく、クソばっけ、じっけ&ばっけなど教わる。んだなはん〜
おしゃべりも楽しかったし、気になった「山ぶどう原液」を買う。
なんだべかと気になったコマがいくつかあったんだども、なんかの漬物っぽいものを売ってるじっけが一人。「サク」って書いてある。じっけはサグゥと言っている。サクについて盛岡の言葉で説明してくれるので、意味があんまりわからないから耳をでっかくして聞く。ここでマギー審司の教えが生きてくる。じっけの説明によると、
・その日にこのサクを取っても、明日葉みたいに明日にはまた葉っぱが伸びてくる
・塩漬けしてあるから塩抜きしてから炒めたり煮たり味噌汁に入れて「け」
・塩抜きの加減は好みで
・このじっけは、毎日夕方になるとアルコールで胃袋を消毒するため、酒のあてとしてはしょっぺままだって
・サグゥ好きな人は多い。旬の時期はもうすぐ終わるっペ
サクについては、現場ではまったくわらかなかったので調べてみるとエゾニュウ(セリ科)が正式名称。ああこれかあ、山で見るわ。
興味がわいたので、1束買うことに。じっけは、「やいや、挟むものを忘れたもんだ」と言って、素手でサクをつかんでビニール袋に入れてくれようとするが、片手がふさがってるから私がビニール袋を広げる。長細いサク、塩水が滴るサクをゆらゆらさせて、広げてるビニール袋に一発で入れるはずもなく塩水をダラダラいろんなところに垂らしてイン。
じっけに提案したい。たくさんあるビニール袋を1枚、1枚でいい、トング代わりにして使うのはどうだろうか。はかいくど。手が臭まないど。
きりせんしょも買えたので戻ることにする。
10時からの「みうらじゅんフェス」へ行く。写真撮影OKなエリアも多い。憧れのみうらじゅんさん直筆の数々を見る。私の理想の旦那であるみうらじゅんさんの頭の中ってすごいことになっていて、しかも表現できるのが素晴らしい。やっぱり理想の人だ。
「コロナ画」のコーナーへ。
すべてはこのワニの鼻から始まり、時間を与えられたみうらじゅんさんから始まったコロナ画。地獄と天国、書きたかったもの、気になるけどまだ好きになりきれてないものが散りばめられた、依頼もギャラもないコロナ画。
時間がたっぷりあるだけに、みうらじゅんさんはいろいろ書き足したそうだ。加えて、いろんな人達ものたちの脚が水の中に消えていたり、見切れていたり、牛にかくされていたりと、脚がつま先まで描かれていないことが多い。ワニもいる。
アンリ・ルソーを思い出した。山田五郎さんが解説してたも。
山田五郎さん解説のルソー1→https://www.youtube.com/watch?v=6p0kg-Ut8fU
山田五郎さん解説のルソー2→https://www.youtube.com/watch?v=1nQBS-Jn6yE
ただ、ルソーとの相違点は、みうらじゅんさんは絵が非常に上手で絵の勉強もしている美大卒というところ。みうらじゅんさんは絵が上手いのさー。自分を大先生とも思ってないしね、権威濃すぎになるからね。
私の仕事がら、香港や台湾などとつながりがあり、するとみうらじゅんさんのコロナ画やコレクションの中にある香港や台湾が気になる。故宮博物院で夢中になった肉形石が、コロナ画のスタートにあるじゃないの! 黒バックでそこが空いちゃったからなんだけどスタートを飾るのはなんかウレシイサー、ナンクルナイサー。
ゴムヘビだって、みうらじゅんさんは台湾・淡水のおもちゃ問屋で箱買い。お経が流れるオルゴールも台湾の廟でゲットしているはず。地蔵リー、イップマン(葉問)は香港だし。
会場にあったスタンプ。
あら、昨日見た烏帽子岩(鬼岩)ではないの。
あら、冷麺でないの。同じアングル。
みうらじゅんフェスを楽しんだので、湯舟沢環状列石へ。ハニーはいないけど、土偶がいる。スタッフに声をかければ展示物にも触れる。
そろそろ、この紀行も終了。めでたく666で締めくくる。あ、めでたくない、666は。獣の数字を呼び出して、ごめん。