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復刻版「清八のちりとてちん」その14~15
「こんなん書いたら怒られるやろか?」(2003.9.30)
清八でございます。
前回、前々回と、「異論・反論・オブジェクション」のリアクションを期待してテーマを選ばせていただいたのですが、さらに第3弾です。
先ず、私は他人の喫煙攻撃まではしておりませんが、タバコを吸うてません。今までも吸わなかったし、これからも吸わないと思います。それから、毎日のように高級料亭や割烹、カウンターのみの高級店で飲食している身分でもありません。このコラムをお引き受けしてからもネタを探して特別に出歩いているわけではありません。
それでも時々は、交通費や宿泊代を節約して、東京・京都・大阪方面へ一泊二日のレストラン・料亭体験ツアーに出掛けています。そんな貴重な体験の時に不思議に思うのは、お寿司屋さん・天婦羅屋さんのカウンターに最初から灰皿が置かれている場合があると、いう事でした。それも居酒屋兼の店ではなくて、「高級」という肩書がつき、殆どのグルメ雑誌に登場している、何代も続いている店なのです。オーナーの方針なのか、板前・シェフの方針なのか、それはわかりません。個室とか定食セットとしてテーブル席でいただく場合には個人の自由として食間の喫煙を許してもいいのかもしれません。しかし、カウンター超しに直接、オープンキッチンがあり、生の食材が目の前にある状況で、喫煙する客も客だし、それを許してしまう店側も問題があると思うのは、私が神経質なのでしょうか?ご本人は、お酒のせいにしてしまうことが多いのでしょうが、食べ終わった食器を灰皿代わりにしようとして、仲居さんがあわてている情景もよく目にします。「何で、灰皿が置いてないのや!この店は‥」「言う前に吸いまや、あんたはアホか、ええ年さらして‥」(心の中では、いつも思うてます)。このように自分勝手に喫煙する側の理屈をお伺いしたいものです。これは、喫煙の自由とか、喫煙の効能云々とは全く別の次元の問題だと思っているからです。
こんな事もありますね。カウンター席でなくても、懐石料理や円卓の中華料理のように一品ずつ提供されるコース料理の場合、次の一皿までの間が待てないのか、次の料理まで煙草でつなぐ、という繰り返しの人がおられますね。金払っているお客なのだから、えぇやないか、という理屈もお伺いしたいものです。「高級」という肩書がついてなかったら、どうでもえぇのかというと、こんな経験はありませんか?
暇な時間帯に入ったオープンキッチンのラーメン屋さんで、くわえ煙草で麺を茹でていたり、餃子を焼いていたり‥。「おいおい、休憩時間ちゃうでぇ‥」という、経験はありませんか?
前回、「〇〇ライオン」の社長さんのエピソードを書かせていただきました。今回は逆バージョンを書きます。
浜松駅前に「〇〇〇シュロス」という地ビールレストランがありますね。これも、もう時効になっている?と思いますので怒られるのを承で書きますね。このお店がオープンされて、確か一週間目に伺った事がありました。予約をしてなかった、こちらの悪さもありますが、土曜日夕方の7時頃で1時間待ちと言われました。そのまま待っておりました。その間、当時の初代マネージャーさんは」「何で、こんなに忙しいんやろ?疲れた、疲れた‥」と言いながら、オープン・テラスのテーブルにへたり込んで、ずっと煙草を吸ってはりました。もちろん、待合場所からはすべて観察することができました。この初代マネージャーさんは飲食業が初めてのおじさんだと後からわかったのですが、人選して命令した社長さんかせ悪かったのか、単にご本人の認識が甘かったのか、今からでも伺いたいものです。
今回も「異論・反論・オブジェクション、お待ちしております」。
「こんなん、ありですか?関西では」(2003.10.14)
清八でございます。
三回も好き勝手な事を書かせていただきましたので、お礼に、こんなネタはいかがでしょうか?
全国紙を購読されている方、開発業界の方は、すでにご存じだと思いますが、2003年10月7日、大阪ミナミの大阪球場跡に「なんばパークス」の第一期分がオープンしました。すでに体験されている方には目をつむっていただくとして、私の知っている範囲でのプレゼンテーションをします。
元南海ホークスの本拠地だった大阪難波の大阪球場跡地、15年前に球団が売却されてから構想された施設なのですが、100平方メートルの敷地内に何と、ファッションやインテリアからレストランまで105店舗を配列したショッピングモールへと生まれ変わったというわけです。全国紙の報道内容は、こんなんでした。
「地上150メートルのオフィスビルPARKS・TOWERは大阪らしい発想?」「大阪ヌードルシティは大阪らしい発想?」、関東系の全国紙は殆どこのように取り上げていました。関西地元の報道は、こんなんです。
先ず、「緑ありき」で、屋上公園・庭園の発想があり、隣接して超高層ビルを建てた。というい展開です。段丘上に広がる回遊式の公園の敷地は1階から8階までで1万平方メートル、253種40,000株を植栽してあります。地本ではNYにセントラルパーク、ロンドンにハイドパーク、そして難波に「パークスガーデン」と言うてます。この大都会の真ん中に大きな公園「緑」を創ろうという発想は、大仰に言えば、ヒートアイランド現象の緩和や断熱効果による空調負荷の低減など地球温暖化の抑制に展開されているんだそうです。一つの試みとして導入したのが、パークスガーデンの9階に貸し農園を設けたという事です。一区画6×7平方メートルのスペースを27区画、月3千円のレンタル料で一年契約という設定です。募集開始日に即完売というオープン日状況だったようです。「大阪ヌードルシティ」は、ナムコの企画集団「チームナンジャ」とご当地麺研究科・はんつ遠藤氏との共同プロデュースによる麺ミュージアムです。テーマメニューが「ご当地麺」だけに、秋田の稲庭うどん、香川の讃岐うどん、新潟の新潟イタリアン、山口の瓦そば、名古屋のカレーうどん、長野のローメン、静岡の富士宮焼きそば、など全国から11店舗のご当地麺を集めたフードテーマパークです。
この段丘を利用しての空間づくりは、JR京都駅や伊勢丹のエスカレーターの発想にも影響されていると思います。第二期事業としては、シネマコンプレックスを隣接地に建てると言うてますので、あと数年後には店舗数も増え、単なる商業施設の塊に変化していくかもしれませんので、ぜひ、早めにご見学、ご体験願います。JR京都駅の時もそうだったのですが、浜松及び静岡県内で、こうした関西系の箱物や商業施設をご紹介しても、それは関西だから、とか、変わった事が好きだから‥、で会話が止まってしまいました。それでよかったのでしょうか?詳しくは、関西系の情報誌又はホームページを見ていただければおわかりになると思いますので、ご興味のある方は、ぜひどうぞ。
これも、もう時効になっているはずですので、書きますね。今のアクト・シティを建設する前に再開発委員会(正式名称は忘れましたが‥)が開催されていました。初期のメンバーには木下恵介監督も参加されていました。その木下監督のプレゼンテーションは「駅前に森を創り、その森をウォーキングで抜けるとイベント・ホールが現れるという発想でした。先ず「緑」ありきでした。当然、委員からは外され、議事録からも削除されたという結末でした。