骨折の治癒過程 ②-0骨の発生
※この記事はメンバーからの質問を受けて追加する記事です.
上記記事の前段階の話ですので,番号を0としました.わかりづらくて申し訳ありません.
さて,この記事では軟骨原基のできる前段階についてお話ししようと思います.
骨折の治癒過程でも同じようなことはおきますので,知っておいて損はないと思います!
Hall BK, Miyake T. All for one and one for all: condensations and the initiation of skeletal development. Bioessays. 2000 Feb;22(2):138-47. doi: 10.1002/(SICI)1521-1878(200002)22:2<138::AID-BIES5>3.0.CO;2-4. PMID: 10655033.
骨格形成のフェーズ
大きく4つの骨化のフェーズがあります.
骨形成の初期段階(軟骨原基を作るまでの過程)は4つに分けて語れるということです.
未熟な細胞の移動→基底膜に集合→細胞の凝集→明確な組織への分化
骨格の発生の過程では,なんにでもなれる細胞たちが存在していまして,まずはそいつらが「ここに骨格(骨)をつくろう!」という場所に何となく集まります.
次にしっかりと場所を定めて細胞たちがきちんと一か所に集まります.
そして,もっと寄り始めてギュウギュウにくっつき始めるのです.(これを細胞の凝集と言います.)
難しいことがたくさん書いてありますが,未分化の間葉系細胞が集まって細胞接着し集まり,軟骨基質を産生する軟骨細胞に分化していくということです.
この分化した細胞の集団が,軟骨原基と軟骨膜というわけです.
その原基と膜の分化の仕方を前回の記事でかいせつしたわけですね.おもしろい.
簡単におぼえてくださいね,追記でした!
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