蜜源植物について
みつばちがはちみつを集めに行く花が咲く植物のことを蜜源植物といいます。
いまもろもろの準備のために蜜源植物の写真を撮って集めているのでそれを少し紹介します。ちなみに写真の腕前についてはド素人なのでご容赦ください。
①ヘアリーベッチ
4月後半ぐらいから道端に咲き始めました。緑肥にもなり、グランドプランツにもなる。マメ科の植物で、草藤と呼ばれているようだ。わたしはヘアリーベッチの呼び方のほうがなじみが深いけど、草藤とはよく言ったもので、花はたしかに藤によく似ている。このヘアリーベッチから採れたはちみつはレンゲによく似た味がして、クセが無くすっきりと食べやすい。お年寄りからは評判のいい蜜だけど、若い人の反応はいまいち。
②藤
山の中を走っているといたるところで藤が咲いている。寺や公園などできれいに世話されて整然とした藤とはまたちがい、自由奔放に枝を伸ばして野生の植物の力強さを感じることができる。これも蜜源になるけれど、藤の花単体での単花蜜はあまり見かけない。
③芍薬
園芸品種の芍薬は花がゴージャスで、街の花屋でもよく見かける。これは下市町の芍薬ガーデンの芍薬で、いわゆる和芍薬とよばれるもので一重咲きの品種。花弁の枚数が少なくて気品のある姿。蕾の状態でよく蜜を吹くのでみつばちが集まりやすい。花粉量も多いようで開いた花の真ん中で戯れるように踊る蜜蜂の姿を見ることができる。
これも単花蜜で出回っているところを見たことが無いので、百花蜜の蜜源のひとつになるかもしれない。
④ニセアカシア
レンゲ蜜に次いで人気のあるアカシア蜜の蜜源。白い花が咲く。別名をハリエンジュという、マメ科の植物で北アメリカから明治初期に渡来した。このアカシアは事務所の近くの川沿いに1本だけ立っているニセアカシアの木だ。ニセアカシアは良く根を張って窒素分の少ない土壌でも育つことから治水事業の一環で川沿いに植えたりされてきたそうだ。
蜜の量が多い優良な蜜源植物。この花から採れる蜜は色が薄く、クセも少ないため砂糖の代用として使いやすく食べやすい。
ここからは、これから咲く蜜源植物をすこし紹介して終わります。
ハゼノキ
ウルシ科の植物であるハゼ。静岡から西南日本でよく見かける重要な蜜源植物。これから黄白色の小さな花が密集して咲く。
このハゼから採れる蜜は爽やかな芳香が特徴的で、わたしの主観的には若い女性に人気が高い。
栗の花
葉の付け根から茎のようなものが生えているのがお分かりだろうか?ここに花が咲きます。梅雨の時期の蒸し暑い日に栗の花の青臭い匂いが迫ってくる。花の芳香もさることながら、ここから採れる蜜もなんとなく青臭いようなにおいがする。味も癖があって苦みがある蜂蜜になる。けれど、品種か採れる場所によるのか、おどろくほど癖が少なく苦みも良く香りがいい栗蜜を食べたことがある。(買ってはない)
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